ぬくもりと懐かしさ感じる「のと里山里海号」

石川県のローカル線、のと鉄道が2015年4月29日から運行する観光列車。NHKの朝ドラ「まれ」の舞台となった輪島市などがある奥能登の玄関口、穴水(あなみず)と和倉温泉を結ぶ。
2両編成で、石川県能登半島の内浦(内海)と呼ばれる東海岸を走っている。列車の外観は、能登に残る伝統・食・風景をイメージした深みがあるブルーを基調としたデザインだ。車窓からは美しい里山里海の風景を楽しむことができる。

内装は、列車の名前の通りオレンジを基調とした里山車両とブルーを基調とした里海車両で、能登らしい「ぬくもり」と「懐かしさ」を感じることができるデザインだ。また車内では能登の伝統工芸品の鑑賞を楽しむこともできる。


富山湾、田園地帯を走る「ハットリくん列車」

「忍者ハットリくん」の作者である藤子不二雄A氏が富山県氷見市出身であることにちなんでつくられたラッピング列車。外装は沿線各市の観光地や祭りをベースにたくさんのハットリくんが散りばめられ、内装もハットリくんのラッピングで包まれている。忍者ハットリくんの声による案内放送も特徴の1つだ。
氷見—高岡間(氷見線)と高岡—城端間(城端線)を走っており、2003年から運行を開始している。2013年にリニューアルするなどさまざまな進化をとげている。氷見線では富山湾に沿って、城端線ではのどかな田園地帯を走る。


藤子不二雄F氏にちなんだ「ドラえもんトラム」

「ドラえもん」の作者である藤子不二雄F氏が富山県高岡市出身であることにちなんでつくられた、高岡—射水間を結ぶ路面電車。ドラえもんをイメージした外装と内装のデザインが特徴で、外観はドラえもんの青を基調にドラえもんの首輪・リボンを表す赤のラインと黄色の鈴が描かれる。まさにドラえもん。これまでの乗車人員は43万5805人と人気の電車だ(2015年8月末)。


主要駅からの乗り継ぎに課題

これらの各観光列車からは、北陸新幹線開業がもたらした観光客の増加を一時的なもので終わらせたくないというJRや地元の想いが感じられる。一方、主要駅からの乗り継ぎが不便などの課題もある。
新幹線効果の拡大・持続・定着に向けて、各鉄道会社のサービスの拡大・競争はますます加熱していくだろう。今回紹介したほかにも様々な観光列車が走っているので、北陸観光の際に利用してみてはいかがだろう。(ZUU online 編集部)

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