投資の日のPR活動
「投資の日」のPRをする日証協の稲野会長と桐谷さん(写真=ZUU online編集部)

本日10月4日は「投資の日」である。投資の日とは、日本証券業協会や日本取引所グループ、各地の証券取引所(東証、大証、名証、福証、札証)、投資信託協会などで構成する「証券知識普及プロジェクト」によるイベントで、毎年10月を通じ全国各地で開催される。


一億総中流社会から「格差社会」へ

投資の日は、1996年に「10(とう)」と「4(し)」の語呂合わせから生まれたイベントだ。当時は第2次橋本内閣が日本版・金融ビッグバンを提唱し、一億総中流社会から「格差社会」への変化が予見された時期でもあった。

ここでいう格差とは、リスクをとれる者と、とれない者の格差である。また、ここでいうリスクとは、新しいことに挑戦するとの意味が含まれている。一億総中流時代の横並び意識、出る杭は打たれる、という古い価値観を捨てて、新しいことに挑戦するリスクをとれる者と、とれない者の格差が年々拡大することが予想されたのが、90年代半ばであった。

そんな時代の潮目で、証券業界あげての「投資の日」イベントがスタートしたのである。主催する証券知識普及プロジェクトは、公正・中立な立場から長期的・継続的に証券知識の普及・啓発を図ることを目的に、学校における金融経済教育に役立つ各種学習教材の提供や、一般消費者向けのセミナー、講演会の開催等、多岐にわたり活動している。


誰もが平等に学び、競争できる社会へ

さて、本日の「投資の日」は、東京会場となる日経ホールにて、個人投資家に向けて盛り沢山の催しが行われるが、イベント告知サイトを開設して1ヶ月足らずで定員500名のところを「700名を超える応募があった」(日本証券業協会)という。リスクは避けるものだと考えられていた、19年前には考えられなかった現象である。

そう。リスクは避けるものではなく、コントロールするものなのだ。それは金融・投資に限ったことではない。この19年で金融リテラシーへの関心は着実に高まっている。誰もが平等に学び、競争できる社会へ向けて少しずつではあるが前進している。それは、私たちZUUonlineの願いでもある。(ZUU online 編集部)

【関連記事】
・下値不安残す株式市場「買いやすい相場は安い」はいつまで続く?
・11月4日上場へ!日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の上場を徹底解剖
・日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!
・日経新聞/日経MJから、四季報まで全てネットで閲覧可?その意外な方法とは
・証券業界に革命?「独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)」に注目が集まる理由