フィレンツェ
(写真=PIXTA)

歴史的な背景、情緒あふれる街並み、美味しい食事、芸術、音楽、幅広いエンターテイメント……。魅力たっぷりのヨーロッパには年間5億 8800万人もの観光客が訪れるという(2014年UNWTO統計)。

「どうせヨーロッパを訪れるなら色々な国をまわってみたい」とは思えど、当然ながら「予算」という壁が立ちはだかる。できる限り低予算で賢くヨーロッパを旅してみたいのなら、削れるところはスッキリ削る必要がある。そこで「格安航空券の入手」「ヨーロッパ内での移動」「両替」に焦点を当てて、定番&意外な節約ルールを紹介しよう。


激安航空券3つのルール

①シーズンオフ
季節によって旅費が左右されるのは世界共通。家族連れがこぞって旅行に出かける5月下旬~6月上旬、そして8月一杯は、1年中で最も旅費が高くなる時期だ。逆に「ヨーロッパの厳しい空っ風に吹かれながらでは、観光を思い存分楽しめない」という人間心理が働く10月中旬~3月中旬にかけては価格が一気に下がる。

「寒い=楽しめない」という方程式が全ての人に当てはまるわけではない。冬場のヨーロッパは安上がりなウィンタースポーツを楽しめる穴場として、世界中のウィンタースポーツファンに人気のリゾート地なのだ。メリベル(フランス)、ツェルマット(スイス)、サンクト・アントン・アム・アールベルク(オーストリア)など、一流のスキー場がオフプライスで満喫できるのを見逃さない手はない。

②バーゲン日をチェック
一般的に週の半ば(火曜日と水曜日)のフライトが最も安上がりだと言われているが、まれに土曜日のバーゲンフライトが売り出されることもある。また出発日だけではなく帰着日によっても値段が左右されるので、お得な航空券情報を検索できる「グーグル・フライト」や「カヤック」などを利用して、最も安い出発日を比較することをおススメする。わずか数日の差で、往復航空券が2〜3割引となったりする。

③予約は早すぎず遅すぎず
バーゲンチケットを上手く掴むには、予約のタイミングも重要だ。早い時期に予約してしまうと正規の値段を支払う羽目になってしまい、ギリギリまで引き伸ばしていると相場よりも高めの値段を請求されかねない。ベストタイミングの目安は出発希望日の1カ月~2カ月前だが、ヨーロッパ行きの航空券の値段は頻繁に変動しているので、メールやアプリで「お得情報の更新」が届くように設定しておこう。


達人のヨーロッパ横断ワザ

出発国を問わず、ほかのヨーロッパ諸国よりも運行本数の多いロンドン着便は、格安フライトが飛んでいる場合が多い。そこでまずはオフシーズンにロンドン行きの激安航空券を入手し、ロンドンに着いたら「イージージェット」や「ライアンエアー」などの格安航空を利用して、ヨーロッパ間を移動する。

ヨーロッパ24カ国を自由に行き来できるユーレイルパスで、のんびり列車の旅もいいだろう。「バスアバウト」などカスタムメイドのヨーロッパ横断チケットを販売しているバス会社もある。出発日、滞在日数、まわりたい国などを希望に合わせて選択できるので、こちらも非常に便利だ。


両替の3つのルール

①空港とホテルでの両替は緊急時のみ
ほとんどの空港やホテルが両替サービスを提供している。一見便利そうに思えるのだが、法外な手数料が可算されるという落とし穴が潜んでいるので、余程の緊急時以外は利用しない方が賢明だ。

②安全性重視派=出発前に準備する
近年多発しているカードの不正利用による被害が心配ならば、渡航前にキャッシュパスポート(海外専用プリペイドカード)や小額のキャッシュを用意しておく方法がおススメだ。キャッシュパスポートなら現地で紛失しても即座に再発行してもらえるし、銀行の口座やクレジットカードに連結していないので、個人情報を盗まれる心配もない。また各国の通貨に換算して引き落とされるので、面倒な通貨の両替もなくキャッシュレスで旅行が楽しめるという利点は大きいだろう。

キャッシュパスポートやクレジットカードなどが利用できないシチュエーションに備えて、小額の現金を自国の銀行で両替しておくのも賢い選択だ。ただし共に手数料が割り高なので、極力予算を抑えたいのであれば、あくまでサポート的な目的で利用するのが最適だろう。

③メインはクレジットカードで
デビットカードは発行している銀行や訪問先の国によって、利用環境が変わってくるのが難点だ。また1回の使用ごとに手数料が可算される。大手のクレジットカードならばヨーロッパは勿論、世界中の加盟店で支払いが可能なうえ、ATMで現金の引き出しもできる。海外旅行傷害保険が付帯されているブランドも多く、現地でのカスタマーサポートや特典も充実している。

またレンタカーなどを借りる際の身分証明書として提示を求められる場合もある。これだけお得なポイント満載なのに手数料が0~3%前後とくれば使わない手はない。海外手数料が0%のクレジットカードをつくり、小額の現金を現地のATMから引き出すという方法が最もお得で賢い選択だ。(ZUU online 編集部)

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