睡眠
(写真=PIXTA)

米国シカゴ大学が38〜50歳までの669人の被験者を対象に行った研究によると、収入が多い人ほど睡眠時間が長く、収入が少ない人ほど睡眠時間が短いことが分かった。またベッドにいる平均時間は7.5時間で、実際に睡眠しているのはわずか6.1時間であることも判明している。睡眠と収入との因果関係について結論は出ていないが、関連がありそうなのは確かだ。


最低6時間は寝る 睡眠時間取れないのは時間管理がなってない証拠

古くは「24時間働けますか?」というドリンク剤のキャッチコピーもあったが、できるビジネスパーソンは睡眠時間を十分にとれないほど多忙というイメージは根強い。しかし、今の時代、休息も十分にとれないというのは、単にタイムマネジメントがなっていないとみなされる。また睡眠時間が足りないと、仕事への集中力を欠き、結果的に時間をムダにしてしまうことになる。

では睡眠時間はどれくらいあればいいのだろうか。個人差はあるが基本は7時間前後と考えればいい。6時間で十分な人もいるが5時間では短すぎる。

そこでどんなに忙しくても、最低6時間は眠れるように、起きている間の行動を調整すべきだ。ベッドにいる時間が6時間でも、実際の睡眠が5時間では意味がない。寝つきがスムーズで質の良い睡眠を実現することが重要だ。


夜は灯りを遠ざける

寝つきがスムーズで質の良い睡眠を実現するにはいくつかのコツがある。静かな環境、心地よい寝具を整えるのは当然だ。そして「夜の時間帯は灯りを遠ざける」ということも重要。明るい光は脳を興奮させ、眠りを安定させるホルモン(メラトニン)が分泌されにくくなるからだ。

具体的には、部屋の照明は間接照明にして、寝る前にはテレビやスマホはなるべく見ないよう心掛ける。夜でも屋外の光はそれなりに明るいので、厚手のカーテンを使うと良いだろう。