工場
(写真=PIXTA)

「第4次産業革命」(インダストリー4.0)という言葉が聞かれるようになってきた。特にドイツでは製品の開発・製造・流通までの工程を効率化する「インダストリー4.0」を国家戦略としており、経済界、IT業界における重要なキーワードとなっている。

18世紀ごろ起こった第1次産業革命、19世紀の第2次革命を経て、20世紀の第3次革命はITの発展による生産自動化などで産業と生活を効率化し、便利なものにした。そして第4次産業革命では、AIやIoT(Internet of Things)と「考える工場」「つながる工場」がキーワードとなっている。

日本ではクルマや家電から工場の製造装置、橋などのインフラ設備まで、あらゆるモノがインターネットでつながるIoTを前提として実現する新たなサービス、新しい工場の実現に向けた動きが進んでいる。


富士通——多品種小ロット混流生産を支えるIoT技術

島根富士通(島根県出雲市)は10月28日、活発な生産革新活動や生産効率化、品質向上、コスト削減、リードタイム削減などの活動が評価され、「第6回ものづくり日本大賞」において経済産業大臣賞を受賞した。

同社はノートパソコン、タブレットをプリント基板実装から組立、梱包、出荷まで一貫して国内で行い、世界中に出荷している。年間200万台という国内最大級の生産量と「一台ごとのカスタマイズ」が特徴だ。

生産ラインにおいて、コンベア生産なのに1台単位で異なる製品がつくられる「多品種小ロット混流生産」を支えているのが、IoT技術を使った「データ連携」と「人と機械の協調生産」だ。

この生産ライン方式の採用で、作業者はモデル別に付与されたIDコードに従い、個別にPCをカスタマイズする生産のリードタイムは従来の5分の1へ短縮している。