コマツ——現場の「見える化」および「つながる化」で生産改革

コマツ <6301> はICTを活用し生産から販売まで全工程が連携・循環する生産改革に着手すると発表している。

国内工場においては2011年度から「電力使用量の半減」を目標に大規模な生産改革に取り組んでいるが、この活動に「IoT」で「見える化」した様々な情報の「つながる化」をコンセプトに加え、安全性、生産性の飛躍的向上を図る。

また市場情報を工場に直結化し、お客様の課題解決に工場が積極的に関与する生産体制の構築を進めるという。

「つながる時代」の課題は標準化と安全・信頼性

「つながる時代」を推進するためには、工場内外の様々なモノやサービスをつなげるための手段やデータ形式などの規格の標準化が必須だ。標準化が進まなければ、市場は拡大しないし、不具合が起こった際の作業工数やコストの増加は免れない。

また本社や工場がつながり、業務効率が向上するというメリットも大きいが、ネットワークと接続することで、サイバー攻撃を受ける危険性が高まる。万が一、何らかの形で工場のネットワークを乗っ取られたら、作業者が事故に遭うリスクも否めない。

だが世界に水をあけられないためには、この分野への取り組みは欠かせない。安全と信頼性についてしっかり対応しながら、着実に取り組む必要がある。 (ZUU online 編集部)