私たちの大切な年金を運用する「GPIF (年金積立金管理運用独立行政法人) 」。国会答弁で「年金運用で〇〇億円の赤字だが、これからどうするのか」などと追及されるシーンをテレビで目にしたこともあるかもしれない。

このように話題に上ることがあるGPIFだが、実際にこの法人がどのような運用方針のもと、どのように運用しているかなどについては、あまり世間に知られていないのではないか。本記事では、そのGPIFの運用について掘り下げる。

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世界最大級の資産運用機関「GPIF」

累積収益は約154兆円 ! 国民の大切な年金を運用する「GPIF」の投資術
(画像=JD8 / stock.adobe.com)

GPIFは世界最大級の資産運用機関である。その運用規模は、2024年9月末時点で248兆2,274億円。同じく世界トップクラスとして知られるノルウェーの年金運用ファンドの運用額が同年3月末時点で1兆6,770億ドル (約253兆円、当時のレート1ドル151円換算) なので、レートの違いはあるもののGPIFは世界最大級の年金運用ファンドといえる。

2020年4月、厚生労働省は「2020年1~3月期の年金の運用成績が17兆円超の赤字になる見通し」との試算を発表した。これを受けて、大手メディアや一部野党の広報誌などが「GPIFが運用で17兆円超の赤字」と一斉に報道。まだ最近の出来事だけに、記憶している読者もいるかもしれない。このようなニュースを目にすると、自分たちの年金に対して不安を覚える人はいるだろう。

実際、検索サイトで目にする年金関連のワードには、年金に対する将来の不安や疑問が数多く反映されている。こうした状況からも、多くの人が年金制度について共通の懸念を抱いていることがうかがえる。

GPIFはどうやって巨額資金を運用しているのか

では、GPIFはいったいどのような運用をしているのだろうか。GPIFのウェブサイトには、「年金積立金の運用は、株式や債券などの資産を長期にわたって持ち続ける『長期運用』によって、安定的な収益を得ることを目指す」と記されている。

同サイトには、2001年末に「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」にそれぞれ100万円を投資し、2023年末にいくらになったかを示すグラフが掲載されており、それによると外国株式が636万円、国内株式が353万円、外国債券が252万円、国内債券が129万円となった。投じた400万円が、20年余りで1,370万円に増え、3.4倍になった計算だ。

GPIFの運用スタイルは長期分散投資のお手本

GPIFの運用スタイルは、まるで資産運用の教科書に書かれているような「分散投資」のモデルケースだ。実は、GPIFはこのモデルケースに近いポートフォリオを形成している。GPIFは、厚生労働大臣より提示された目標に沿って運用するのだが、その「厚生労働大臣に提示された目標」とは、「賃金上昇率+α」を指す。2020年4月からの5年間は、その「+α」部分を1.7%に設定。これは、安定した年金財政を構築するために算出された数値だ。

2024年11月現在、GPIFは前述の「国内株式」「外国株式」「国内債券」「外国債券」の4つのアセットに対して「総資産の25%」という投資比率の目標を設定している。また、その比率には、それぞれプラスマイナス6~8%幅で上下の許容幅が設けられている。仮に、変動幅の大きい株式が大きく上昇し、総資産における株式への投資比率が増えたとしても、その上下幅が「許容範囲内ならOK」ということだ。

23年間の累積収益額は約154兆円 !

実際、GPIFは投資比率が総資産の25%から乖離した場合、頻繁にリバランス (投資配分比率の調整) を行っているもようだ。この結果、GPIFの2001~2024年度の第2四半期の累積収益額は、実に153兆円6,431億円に上る。最近では、コロナショックに揺れた2020年度の収益率が25.15%、株式相場が大きく上昇した2023年度の収益率は22.67%と、近年でも突出して高い収益を記録した。

GPIFが運用を開始して以来、約23年間の収益率は、年率にして4.26%と、まさに「長期分散投資」の教科書に載るようなパフォーマンスを残している。これは、特に資金規模の大きい富裕層がお手本とすべき運用の仕方といえそうだ。

2024年9月末時点で、国内外の株式への投資比率は計48.97%。若干ではあるものの、株式への保有比率を減らしている。その一方で、債券への投資比率は国内外合計で51.03%と、基本ポートフォリオの目標である50%を少しだけ上回った。2023年以降、株式相場が大きく上昇したことでポートフォリオ全体に占める株式の比率が増えたため、リバランスによって売却したと思われる。累積収益を2019年度の57兆5,377億円から2024年度半ばには153兆6,431億円まで急拡大できたのは、国内外の情勢を考慮・分析し、柔軟にポートフォリオの見直しを行ってきた結果である。

GPIFの運用方法を参考にしてみよう

このように、GPIFは長期的な視点のもと着実に年金を運用している。少子高齢化の加速によって、年金制度における国民負担の増加や将来の給付水準への懸念が広がっているのは確かだ。ただ、世間が年金に対して抱える不安ほど、年金の運用は不透明なものではないということは知っておくべきだ。

また、GPIFの「超長期的な運用目標」とその運用スタイルは、富裕層をはじめとした個人投資家も参考にすべきだろう。GPIFの運用スタイルや運用状況はホームページで公開されているため、これを機に一度目を通してみてはいかがだろうか。

(提供:大和ネクスト銀行


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