この記事は2025年2月19日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
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(画像=rrice/stock.adobe.com)
2025年2月19日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
関税をめぐる不確実性が拭えず、為替は神経質な相場が続いている。
発動済みの対中10%関税の影響、3月に猶予期間が失効する対メキシコ・カナダの25%関税および4月に適用予定の相互関税の行方など、ポジティブな交渉余地も意識されるなか、昨日18日(火)の米国株は新高値を付けた。
為替は、FRBをはじめ追加利下げに「慎重」な各国中銀に加え、本邦長国利回りが連騰するなか日銀利上げ期待が一層の盛り上がりを見せており、通貨高要因が混在している。足元の米ドル/円は、売られているというより買い方の燃料切れといった印象。
ユーロは、露ウ戦争終結期待やマクロ見通し改善を背景としたインフローに支えられ、短期の買い戻しが優勢となっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は、関税強行を織り込んでいたドル買いの巻き戻しと、日銀政策金利1%超えを見込む円買いが共存しており、短期では下値不安が大きい。
直近はOB含め日銀高官のタカ派発言も散見されているうえ、米国の日銀利上げ歓迎期待(日経報道)も円買いを支える。
ただし、ウォラーFRB理事による金利据え置き支持なども背景に、目立った米ドル/円下落局面では押し目買いもまた魅力的となる公算が大きい。
関税動向に進展が見られる予定の3~4月を目先の目途に、短期の回転売買方針を継続したい。
▽米ドル/円 日足チャート
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(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。