MBA
(画像提供=BUSINESS NOMAD JOURNAL)

本場アメリカのみならず、日本でも様々な大学院が設置され、国内でも履修環境が整ってきたMBA(Master of Business Administraion、経営学修士)。

キャリアアップを考えるビジネスパーソンなら一度は取ろうと考えたことがあるのではないだろうか。

しかし働きながら1年以上にわたって学ぶことが大変なことは容易に想像がつくし、仕事の現状によっては退職を余儀なくされることもあり、なかなか一歩が踏み出せないという人もいるだろう。

そこで実際にMBAを取った男性3人に、「なぜ取得したのか」「良かったこと」「後悔していること」などを聞いてみた。

◆お話を伺った3名のプロフィール

A氏:関東在住の40代、既婚。製薬で研究開発をしていたが、国内の私大ビジネススクールへ。フルタイムで学ぶため退職。現在は経営コンサルタントとして独立している。

B氏:関西在住の30代。既婚、子供もいる。国立大設置のビジネススクールを修了。

C氏:ヨーロッパ在住、30代。日本では外資系企業で勤務。欧州でビジネススクールを修了。そのまま海外就職し、ベンチャー企業製品開発部門で管理職を務める。


なぜMBAを取ろうと思ったのか?

◆「実務で直面する課題解決のため/いつか経営する側になるため」

理系のA氏は、周囲に医学、薬学、生物学の分野で優秀な人材がたくさんいたが、「経営を知らないために経営層に提案を受け入れられないことが多かった」と背景を説明。

「専門性の高い業務とはいえ、経営者に発言するには、経営の言葉や経営学を元にして理論を展開する必要があると強く感じた」と理由を話す。

社会人になって早い段階で中小企業診断士を取得したB氏。その過程で経営戦略やマーケティング、ファイナンスの理論などを学び、コンサルティング会社で勤務していたが、実務で直面した課題の解決策を具体的に学びたいと考えたことがビジネススクールの門を叩いた理由という。

昔から海外での仕事を志向していたC氏。バルセロナでの暮らしを夢見ていたが、スペインは失業率が25%を超えていることから、「外国人が仕事を見つけるには雇われる側ではダメだと思い、経営する立場に回るためにMBA取得した」という。