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(写真=PIXTA)

クレジットカードを使っている人は多いと思います。便利ですが支払いが後になることで問題も生じます。今月はこの金額までなら使えるという自己管理ができればよいのですが、欲しいものがあると衝動買いしてしまいます。 お金がたまらない人は、 支払を先送りしているだけという意識が働かないのです。

クレジットカードの使い方だけでなく、毎月の固定費(家賃、水道光熱費、ローン、保険代など)がいくらあり、収入から支出を引いた余裕がいくらあるのか、把握をするのが第一歩です。そこでおすすめなのが家計簿をつけること。

でもレシートを見ながら家計簿に転記し、銀行通帳やクレジットカードの明細をいちいち家計簿に書いくような面倒はとてもできないと思っている人がほとんど。エクセルで家計簿を作っても入力する手間はかわりません。

便利なのは家計簿アプリの利用

今は手軽に始められとても便利な家計簿アプリが登場し、手間もほとんどかかりません。銀行口座やクレジットカードの明細は転記しなくても自動で取得して家計簿に落とし込んでくれます。しかも無料で使えます。

家計簿を上手につければ、どれだけ家計に余裕があるか分かります。どの費用にいくら使っているのか自分自身のお金の使い方をまず知りましょう。余裕がなければ、どこか切り詰めなければなりませんが、家計簿アプリで分析しながら一番効果的な方法を考えましょう。

年末のボーナスで生活費を補てんしている人もいると思いますが、ある程度は貯蓄にまわし、不意の出費に備えるようにしましょう。ただ貯蓄だけの人生も味気ないものです。余裕の範囲内でちょっとしたぜいたくをしてもいいかもしれません。そのためにはやはり家計簿をつけることです。

それでは、手軽に始められる家計簿アプリ5選を紹介しよう。

Dr.Wallet 手作業入力の丁寧さ

レシートの明細を家計簿に入れるのはとても面倒ですが、このアプリはスマホでレシートを撮影して送るだけ。正確を期すために、あえて人間が介在し、オペレーターがレシートの写真を見ながら手作業で入れます。

1枚のレシートは分割して別々のオペレーターが処理するためプライバシーもバッチリで、誤入力の心配はまずありません。

レシートは無料で、1カ月に100枚まで送ることができます。また自動的に独自エンジンで食料費、交通費などの会計分類をしてくれますので手間いらずのアプリです。

Zaim 他人との比較で無駄遣いをなくす

他の人がどんな項目にいくら使っているか自分の家計簿と統計情報との比較ができますので自分のお金の使い方が把握できます。またずぼらな人向けに月の予算を決め家計簿の残高を表示することもできますので、浪費癖のある方には歯止めになります。

医療費控除にあたる支出を自動抽出してくれるので、確定申告には便利。乳幼児医療費助成制度など住んでいる地域や家族構成、家計簿の記録から、もらえる可能性がある給付金などを割り出す機能もあります。

マネーフォワード 金融機関との密な提携

一番の特徴は対応している金融機関の多さ。地方銀行、信用金庫、信用組合だけでなく各地のJAバンクとも連携していますので大手都市銀行が少ない地方では特に重宝します。無料で10個までの金融機関が登録でき、金融機関は銀行だけでなく証券会社、クレジットカード、電子マネー、携帯会社なども対象です。

家計簿だけでなく株やFXなどの資産管理を1つのツールで行うことができます。家計をしっかり管理しながら資産を増やしたい方におすすめです。

Kakeibon 自動でライフイベントの目標管理を

NTTコミュニケーションズが提供していたOCN家計簿がセキュリティ機能を強化し2013年末にサービス名を変更しました。金融機関の登録に制限がなく、たくさんの金融機関と連携して家計簿をつけたい場合に便利。

また有料プランになりますが目標管理機能があり、結婚資金、住宅資金、老後の資金のためにいくら貯めないといけないのか設定すると、毎月いくら貯めないといけないのか自動的に計算し、今月は貯められたのか、ダメだったのか画面で教えてくれます。

かけ~ぼ
アンドロイドやiPhoneでの利用をしたい方におすすめ

アンドロイドやiPhoneで使える家計簿アプリ。毎日の収支を入力することで日別や円グラフで収支の分析をできるようになっています。基本、スマホでの利用ですが、CSVでデータを出力することができますので、集計した家計簿のデータをパソコンに移行することもでき、反対にパソコンから家計簿のデータを取り込むことも可能です。買ったその場でスマホを使って入力し、スマホで家計簿管理したい人におすすめです。

水谷哲也(みずたに・てつや)
水谷IT支援事務所長。三重県生まれ。大阪府よろず支援拠点などで経営、ITを中心に累計3900件以上の経営相談を行う。中小企業診断士、ITコーディネータ、アプリケーション・エンジニア、販売士1級。AllAbout「企業のIT活用」で様々な記事を発信中。