40代だからこそ安くなる!住宅ローンの金利を低くする方法
40代と20-30代との違いはなんといっても若さにある。「家を買う」ことは「住宅ローンを組む」ことであるとも言える。住宅ローンはどうしても長期返済になるため、時間があることのメリットは大きい。歳を重ねることで若さ(=時間)という資産を食いつぶしていると言ってもいい。
しかし、お金で時間を買うことができるのも住宅ローンの特徴である。20-30代で積み上げてきた預貯金があれば、40代でも20-30代と同じ土俵、もしくはより有利な条件で住宅ローンを組める可能性もある。年齢を理由に住宅購入を諦めないで欲しい。
まず、頭金を増やすことでより金利が低くなる可能性がある。それは、自己資金が多いほど信用度が高まるからである。銀行はサイト上に住宅ローン金利の水準を掲載しているが、その多くは『自己資金1割以上の場合』という注意書きが付いている。自己資金「2割以上」「2割未満」の場合に分けて金利を掲載しているメガバンクもある。
さらに頭金を多く拠出して借入額を減らせば、返済期間を短縮でき、返済期間の短縮により金利を低くすることができる。例えば最長35年金利が固定される住宅ローン「フラット35」の場合、ローンの返済期間が20年を超えるか否かで金利が変わってくる。返済期間が長いほど、銀行の金利上昇リスクは高くなる。返済期間が20年以下の場合、20年超ローンを組む場合と比べて金利は0.25%程度低くなるケースが多い。
固定金利は安心感はある一方、変動金利と比べるとやや金利が高くなる。こうしたことも考えると固定金利において金利が低くなるという意義は大きいだろう。
今後の支出が予測しやすいのも40代の利点
これらの裁量を総合的に判断すると(住宅ローン審査の詳細は公表されていないので推測にはなるが)「自己資金が多ければ審査が通りやすく金利もより低い」と考えられる。
40代での住宅購入は20-30代に比較してリスクが高いかもしれない。しかし、リスクを考慮して「返済可能な額」の住宅を選択すれば比較的新しい状態の住宅で老後を過ごすことができる。また、中古住宅の価格は20年前後で急に下落するといわれているので、メンテナンスに気を配れば高値での売却も可能だろう。
40代というと家族構成やライフスタイルが定まっているので、今後の支出も予測しやすい。リスクを知り、メリットを最大限活用してよりよい住宅を購入して欲しい。
横山 晴美(よこやま はるみ)ライフプラン応援事務所代表
2011年にFP資格(AFP)取得。2013年
ライフプラン応援事務所
を立ち上げ、企業に所属しない独立FPとして活動。住宅・子育て・老後といった普通の人がぶつかるお金の問題を解決すべく相談業務・マネーセミナー等を行っている。住宅ローンアドバイザー。
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