格安SIMは、なぜ安く利用できるのか?
このように、格安SIMなら通信大手キャリアの数分の1の料金にすることも可能ですが、なぜこんなに安く利用できるのでしょうか。
それは、MVNOの事業形態にあります。通信大手キャリアは自社で基地局を設置、ネットワークを維持管理しているため、その無線通信インフラのコストが利用料金に反映されています。一方で、MVNOは通信大手キャリアのインフラを借り、それを利用者に細分化して提供しています。自前でインフラを持たない分コストが安く済むというわけで、「仮想」の移動体通信業者という名前もそのためです。
価格が安いというメリットの反面、デメリットは?
このように、価格が安いのが大きなメリットの格安SIMですが、デメリットもあります。よく指摘されるのが通信速度の問題です。通信大手キャリアの通信帯域の一部を借りているMVNOでは、利用者が多くなる時間帯に速度が遅くなる場合もあるようです。
また、通信大手キャリアでは、すぐに利用できる状態で端末を購入できますが、格安SIMは基本的にネットで購入し、対応した端末を用意して自分で初期設定も行わなければなりません。トラブルが起きた場合には、端末の故障か、SIMカードの不具合かを判断したうえで問い合わせるなど、基本的には自分で解決しなければなりません。
最近では、IIJmioや楽天モバイル、FREETELなど、家電量販店などで契約できるMVNOも増えており、別料金を支払えば、設定やサポートを行ってくれるMVNOもあります。
格安SIMのメリット、デメリットを理解したうえで、自分に合ったMVNO、契約プランを選んで上手に取り入れれば、大幅に利用料金を節約することも可能でしょう。格安SIMが、スマホ利用の選択肢を大きく広げてくれていると言えるのではないでしょうか。(提供: お金のキャンパス )
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