ビジネスマナー,オーダー,スーツ
(写真=PIXTA)

新年度を控え、スーツを新調する人が多いのではないだろうか。パリッとした仕立ての良いスーツは職場での好感度が上がるはずだ。最近は、自分のサイズに合わせて仕立てるオーダースーツの人気が高まっていることもあり、会社員にとってのスーツ選びの楽しさが増している。職種、職場に応じたマナーをわきまえながら、体型に合うスーツで格好良く装い、颯爽(さっそう)と新年度のスタートを切りたい。

オーダーの種類と特徴 「フル」でなくても「イージー」「パターン」から?

オーダースーツには幾つかの種類がある。まず「フルオーダー」は伝統的なスーツの仕立て方。職人が採寸をしてスーツの型紙を作る。手作業で一から型紙を作る場合と、既成の型紙をアレンジして作る場合の2通りがある。

縫製は手縫いの割合が多く、手作業ならではの立体的な仕上がりが特徴。仮縫いでの微調整により、身のこなしや腕の上げ下げが快適になる。生地の品質にもよるが、値段は手間がかかる分、それなりに高い。しかし、細部までこだわる注文が出せるために「自分だけの一着」になるのが魅力。

「イージーオーダー」は近年、人気が高まっているスーツの仕立て方。採寸をして型紙を作るのはフルオーダーと変わりがないが、基本になる型紙があり、そこから一人ひとりの体型・サイズに合わせてPCソフトが型紙を作成してくれる。顧客は好みの生地を選び、裏地やボタンの材質といったオプションを考慮してスーツを作る。縫製が手縫いであることは少なく、機械での仕上げがほとんど。比較的、安価にオーダーができるために、すでに持っているワードローブへの買い足しがしやすいのも人気の理由だ。日常的にスーツを着る会社員に向いているオーダーの仕方だ。

「パターンオーダー」は好みの型紙に合わせて、好きな生地を選んで仕立てる。流行のデザインに好みの生地を合わせて、安価にスーツを作ることができるのが特徴だ。しかし、型紙のサイズ調整はできないので注意したい。体型に合う型紙がない場合はイージーオーダーの対応店で仕立てよう。

着丈や渡りのサイズ 座った時にきつくならないように

オーダースーツの魅力は、既成服では得られない、身体への快適なフィット感にある。フルオーダーでは仮縫いでサイズを微調整していくが、イージーオーダーは仮縫いの工程がないために、採寸時に仕上がりサイズのイメージを細かく伝えておきたい。

上着の着丈では、お尻の半分くらいが隠れるほどの長さが一般的な目安となる。この長さは、ビジネス仕様で考える際に、カジュアルな見た目になり過ぎずに無難だ。袖丈も短くなり過ぎないように仕立てたい。シャツの袖が1.5センチほど見えるくらいが適切と言われる。普段のシャツを着て採寸を行い、店員にスーツの用途と、好みの長さを伝えよう。

パンツはノータックにするか、またはタックを付けるかで渡り幅が異なってくるので注意したい。座った時に膝の部分がきつくならないように、多少のゆとりを持たせておくと仕上がりが安心だ。採寸の時、ウエストの位置を上げ過ぎないようにするのも忘れずに。

ボタンやポケット 職場で浮かないデザインに

オーダースーツは大体の場合、ボタンや裏地、ポケットの付け方に注文を出すことができる。好みやこだわりを取り入れながらも、勤めている職場で浮いてしまわないように、スタンダードな仕様を目指すことで、長く着ることができるスーツに仕上がる。

安価な価格帯のスーツでも、ボタンの選択で見た目が大きく変わることがあるので、注文時に見比べながら検討したい。素材は水牛などを選ぶと高級感が出てくる。第一ボタンを付ける位置により、Vゾーンの面積が変わってくるために、店員に相談しながら決めていくのがお薦め。

上着のポケットも、ふたが付いている一般的なフラップポケット、斜めに配置するスラントポケット、片側のふた付きポケットの上に、もう一つのポケットを付けるチェンジポケットなどから選べることが多い。購入する店によって対応しているオプションの内容が異なるので、どこまでのオーダーができるのかを把握した上で初めてのオーダーに臨みたいもの。

生地の選び方 初めてはウールが安心

オーダースーツは生地選びができるのが大きな魅力だ。代表的な素材はウールで、保湿性や耐久性に優れているためにスーツ生地として重宝されている。初めてのオーダーではウールを選んでおくと安心だ。ウール素材の中でも、カシミア混やシルク混の生地もあるので、スーツの用途に応じて選びたい。一方で、光沢感が強過ぎる生地はビジネス用途としては不向きでもあるので、普段の職責や役職を考慮して生地を選びたい。

スーツ生地を選ぶ時に「撚(よ)り」という言葉が出てくることがある。「強撚糸(きょうねんし)」と呼ばれる、強く撚られている糸で作られる生地はコシがあり、比較的シワが付きにくいので、外出が多い会社員は選びやすい。一方で、柔らかく撚られている糸で作られる生地は、ふんわりとした上品な質感が出やすい。スーツの用途に合わせて選択しよう。

コスト(予算) イージーオーダーなら4~6万円台

近年のオーダースーツの人気は、イージーオーダーの浸透により安価な価格帯の商品が増えてきたことにある。なかには1着2万円代や、2着で5万円前後の価格提示をする店もある。一方で、選ぶ生地の品質や、オプションの付け方で総額が変わることが多いために、予算の範囲内で納得ができる買い物ができるように、店員に相談しながらオーダーしよう。イージーオーダーで多いのは1着4万円代~6万円代だ。予算に余裕があればフルオーダーでスーツを作ってみたいもの。スーツはビジネスパーソンの勝負服だ。仕事の経験値が上がるかもしれない。

体型に合うサイズと好みのデザイン、生地やボタンなどの細部、それらの総額を考慮した上で、初めてのオーダーでも納得できるスーツを手に入れたい。(ZUU online 編集部)

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