「人間の質問に最高の回答を提供できるのは、機械ではなく人間」というコンセプトのもと、2014年にサービスを開始した米Q&Aサイト「Jelly」が、「オンデマンド検索エンジン」として生まれ変わった。

ユーザーからの質問とユーザーによる回答を即時にマッチさせることで、本当に見つけたい答えだけを本当に見つけたい時に提供してくれる。

Jellyでは、質問事項を検索バーに打ち込み「Ask Jelly(ジェリーに質問)」をクリックするだけで、登録ユーザーによって構成された回答リストから質問にピッタリの回答を見つけ出してくれる。

ストーンCEO「質問に即答が検索エンジンの未来」

欲しい回答を見つけるためのツールとして世間に定着した検索エンジン。しかしネット広告収入が巨大市場化し、特定のウェブサイトへのユーザー誘導が最優先事項となってしまった近年、「関連性の低い情報ばかりヒットしてしまい、探している回答を得るのに時間がかかる」という不満を抱えた消費者が、検索エンジンからSNSへと移行しはじめているという。

SNSを通してほかのユーザーから直接回答を募るという手法はQ&Aサイトと同じだが、こちらはこちらで「ほかのユーザーとコミュニケーションをとるのが面倒」「回答待ちに時間がかかる」といったQ&Aサイト特有の不満点が挙げられる。

JellyはTwitterの共同設立者、ビズ・ストーンCEOが、後にTwitterに買収された米Q&Aサイト「Fluther」(後にTwitterが買収)の設立者であったベン・フィンケルCTOとともに立ち上げた、消費者最優先のQ&Aマッチングサイトだ。

消費者が抱えるこうした不満を一挙に解決しようと、Jellyのリニューアルを決断。検索エンジンとSNS、Q&Aサイトの利点だけ残し、データマッチングの手法を上手く取り入れることで、「本当に求めている回答が、機械ではなく人間から即座に得られる」オンデマンド検索エンジンを生み出した。

ストーンCEOとフィンケルCTOは、初期バージョンのJellyでは質問よりも回答の数の方が圧倒的に多かったという事実から「多くの消費者が自らの知識を社会と共有したがっている」ことに気付いたという。この発見を利用して、Jellyでは回答者のみがユーザー登録をするシステムを採用。ユーザーの回答はデータ上でリスト化され、熟練ユーザーによる回答ほど採用される確率が高まるという仕組みだ。

質問者は登録不要で自由に好きなだけ質問ができる。あいきょうあふれるキャラクター、Jellyfish(クラゲ)にワンクリックで質問事項を投げかけると、登録ユーザーの投稿から質問に見合った回答を素早く探し出してきてくれる。

広告収入目当てで特定のウェブサイトへのユーザー誘導を最優先事項とする従来の検索エンジンや、システム面でユーザーフレンドリーとはいい難いSNSやQ&Aサイトとは一線を画すJelly。

ストーン氏は「“質問して即答を得る”それが検索エンジンの未来だ」と、生まれ変わったJellyが世間で幅広く支持されることを確信している旨、ブログで明らかにした。(ZUU online 編集部)

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