アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

おはようございます。引き続きはっきりとしない空模様ですが、株式市場もはっきりとしないなかで何となく戻ってきました。値幅はそれほど大きくはないものの今年初の5連騰ということでさすがに本日あたりから上げ一服となるのでしょう。ただ、米国利上げを織り込んでの円安などを好感する動きもまだまだ根強いと思われ、主力銘柄などを中止に買い直しの流れは継続しているとみておいて良いものと
思います。

新興市場の派手な値動きばかりが注目されていますが、主力銘柄は順調に出来高を増やしながら底入れ確認となっているものが多くなっています。「5月に株を売れ」というウォール街の格言は実は「6月に下がるから5月のうちに売っておけ」ということで、ここから急落となる場面も調整となる場面もあるのでしょうが、実は買い場ということも多いと思うので慌てず騒がず下がったところは買い場探しという感じで考えておいて良いのではないかと思います。

米国市場はまちまちとなりましたが、為替が円高に振れたことから売り先行となりそうです。昨日まで急騰した感もあり、ここらで一服ということでしょう。米国利上げの観測で為替がどう動くのかということで日本株式市場も動きが決まりそうです。決定付ける材料が出るまでは17,000円水準での底堅さを確認しながら上がれは売られ、下がれば買われるというような一進一退の動きとなるのではないかと思います。主力銘柄で出遅れ感が強いものは底堅い堅調な展開が期待されます。

17,000円水準をしっかりと抜けてきたという感じですが、まだまだ17,000円水準での底堅さを確認するような動きもみられるのでしょう。一気に17500円とか18,000円を目指すというような雰囲気でもなく、かといって一気に16,500円~600円を試すようなこともなさそうで、17,000円台での値固めということになるのでしょう。

本日の投資戦略

円高に振れた割には夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物がしっかりとした感じです。基調は強含みとみてもよさそうですが、さすがに急騰した感もあり、ここからは一服ということなのでしょう。月初ということで米国では注目される経済指標の発表も多く、経済指標の良し悪しを見ての利上げ気分で為替も株価も右往左往することになりそうです。米国の株価と日本の株価との連動性が薄れる可能性もありそうです。

昨日の日本市場では出遅れ感があった主力銘柄などを中心に買い直しの動きも出ていたようです。目先筋の小型銘柄での売り買いが少ない分、出来高も少ないように見えますが。例えばトヨタ(7203)や日立(6501)、富士通(6702)、パナソニック(6752)など主力銘柄の出来高は順調に膨らんでおり、株式市場では米国利上げ=円安、や消費増税延期という「好材料」を織り込みつつある
と見てもよさそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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