毎年梅雨の時期になると、踏ん張りがきかない、体がダルくてやる気が起きない。そんな症状が気になる人は梅雨バテかもしれない。連休もなく、気持ちが暗くなりがちな6月を乗り切る対策を紹介する。

気持ちが落ち込むのも梅雨のせい? その原因は3つ

1つ目の原因は、高温・多湿の気候である。暑いと感じた時には汗をかいて、その汗が蒸発することで体温を下げるが、湿度が高いとかいた汗が蒸発されない。そのため、熱が体内にこもったり、水分がたまったりと体がだるく感じる原因となる。

2つ目の原因は、気圧だ。通常、活動時には交感神経、リラックス時には副交感神経が優位になる。だが、気圧が下がると日中でも副交感神経が優位になり、体がだるくなってしまうのだ。さらに、低気圧は血圧を低下させたり、血管を膨張させるので、頭痛の原因にもなる。

3つ目の原因は、日照率の低さだ。うつなどの症状を抑えるビタミンDは、太陽光を浴びると体内で作られる。日照時間が短くなる梅雨は、どうしてもビタミンDが不足してしまうのだ。

冷え撃退と食べ物で乗り切る 梅雨バテ対策3つ

1.体に冷えを残さない・冷やさない
梅雨になると、だんだん薄着をしたり、建物内も冷房がついたりし始める。特に雨に濡れたまま冷えた室内に入ると、一気に体は冷えてしまう。蓄積された冷えは、内臓の働きを鈍らせるなど、代謝を悪くする。薄手の羽織ものを持ち歩くことで、室内外の気温差に備えたい。また、内側からも冷やさないために、冷えた飲み物ばかりを飲むのは厳禁だ。

一日中、冷房が効いた部屋にいた日は、なるべく湯船に浸かって体の冷えを取り、翌日に残さないことが重要だ。ここでポイントは、40度以上の熱い湯船ではなく、38度くらいの湯船に20〜30分ゆっくり浸かる方が、体の芯まで温まるので効果的だ。

2.食事で乗り切る〜食べるのを控えるもの
自律神経を安定させるために過剰摂取しないようにしたい食べ物は、白砂糖とアルコールだ。

白砂糖は消化吸収の際にビタミンやミネラル、特にカルシウムを多量に使うので、ビタミンの欠乏が自律神経の乱れを引き起こしてしまう。また、血糖値を急激にあげて負担もかかる。アルコールは摂取しすぎると交感神経を刺激し、目が冴えてしまうので深い睡眠がとれず、結果的に疲れが蓄積されやすくなる。暑くなると食べたくなる食品には多く含まれるので、気をつけたい。

ほかにも、バナナ・パイナップル・キウイなどの南国原産のフルーツも、体を冷やす効果があるため、美味しくても食べ過ぎは禁物だ。体を冷やす食べ物をとるときは、反対に温める作用のある食べ物を摂取しよう。

体を冷やす食べ物や飲み物をとるときには、生姜や唐辛子、玉ねぎなど発汗作用のあるものを意識して取り入れよう。

3.食事で乗り切る〜積極的に食べたいもの
逆に、積極的に食べたいのが、クエン酸が豊富に含まれており、疲労回復効果が期待されるお酢や梅干しだ。他には、利尿作用のあるネギやごぼう、飲み物ではハトムギ茶などもいい。スイカやキュウリも利尿作用があるが、体を冷やすので取りすぎに注意しよう。

自律神経の乱れにはビタミン・ミネラル、鉄分を摂ると改善が期待できる。自律神経が乱れ、体が弱ってくると、菌への抵抗力が弱まるので、殺菌作用のある食べ物も摂取しよう。梅雨は食中毒の発生リスクもあるので、ニンニク・わさび・シソなどの薬味系の食材を取り入れるといい。

やっぱり基本は規則正しい生活と運動

梅雨バテは日頃の習慣とも関係してくるので、生活習慣の見直しも重要だ。

自律神経のバランスを整えるには、規則正しい睡眠のリズムを守ろう。太陽の光を浴びることで、体内時計が正常に働き睡眠の質がよくなるので、晴れた日には積極的に出かけるといい。

外に出てリフレッシュすると同時に運動をして、汗をかくとさらに良いだろう。湿度のせいで、体に溜め込まれた水分を老廃物と共に排出できるからだ。特にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、時間をかけてたくさん汗をかくので汗腺の働きを刺激するのには最適。発汗を習慣にすると汗をかきやすい体質になるので、毎日20~30分程有酸素運動をするのがおすすめだ。

毎年6月2週目くらいには関東の入梅が発表される。本格的に体がバテてしまう前に、梅雨と夏を快適に乗り切るための対策をすることをおすすめする。(ZUU online編集部)

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