(写真=PIXTA)
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昨日とはうって変わって梅雨空となりました。株式市場も依然として「梅雨明け」とはいかないようですが、「豪雨」ということでもなく、落ち着いてきました。参議院選挙もありますが、この選挙から18歳から投票ができるということで、期日前投票に出かけたところで制服を着た少女が母親といっしょに緊張しながら投票をしていてとても微笑ましい感じでした。選挙結果は見えているという感じですが、英国の国民投票と同じで「万が一」という対処はしておいても良いと思います。

週末に米雇用統計の発表や選挙があることで持ち高調整の売り買いが中心となりそうです。オプションSQ(特別清算指数)算出もあり、まだまだ落ち着かない相場が続きそうです。ただ、悲観的にみすぎているきらいもあり、底堅さが見られれば一気に戻すということもありそうです。

米国株はまちまちとなり、為替も円高が進むでもなく円安に振れるでもなく方向感は見えず、オプションSQ(特別清算指数)算出の週末ということですが動きは鈍くなりそうです。オプションSQに絡んで売られて始まれば戻るのでしょうし、買われて始まれば冴えない展開となりそうです。週末の持ち高調整の売り買いが中心で方向感に乏しい閑散とした相場となりそうです。

15,000円を一気に割り込むほどの材料もなく15,000円を意識する水準まで売り叩かれるという雰囲気でもありません。米国株が大きく下落するということになれば15,000円を意識するところまで売られるのでしょうがそうでなければ15,200円~300円水準を下値、15,500円~600円水準が上値というような狭い範囲での動きが続きそうです。

本日の投資戦略

米国市場もまちまちとなり、欧州市場も落ち着いてきました。売り買いの決定的な手掛かりに乏しいという感じですし、欧州問題も特に決定的な問題が出ているということでもないようです。「懸念」ばかりが先走りしているようで手が出ないのでしょうが、出遅れ感が強い銘柄、売られ過ぎて割安感が強い銘柄も多く、底堅さが確認されれば一気に戻すということもありそうです。

逆に下値ということではある程度耐性ができている感じであり、ここからは売り難さも見られそうです。リーマンショック以上の事態などと大きく喧伝されていますが、世界的な「金余り」という雰囲気のなかでは特に心配はないと思います。米国が拙速に利上げを行うと影響もあるのでしょうが、慎重に見ているようでもあり、特に問題となるということでもなく、ここからは日米ともに足元の企業業績に個別に反応しながら戻りを試すということになるのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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