旅行が大好きな人には「旅行積み立て」がオススメ
旅行好きな人には「旅行積み立て」はいかがでしょうか? 「旅行積み立て」は年2回の帰郷だけでも利用できます。
「旅行積み立て」にはANAやJALのほか、JTB、HIS、日本旅行、近畿ツーリストなど旅行会社の商品もあります。
積み立て方法は「毎月一定額積み立てる」ものと「一括払いの積み立て」があります。積み立て期間によって利率も変わりますが、およそ1〜3%で、満期になると「旅行の商品券」として受け取ることができます。クレジットカードを使って積み立てると、さらにポイントがついてお得になる商品もあります。
「旅行の商品券」は国内・海外のパッケージツアー、航空券、宿泊券などに利用できます。使える範囲は会社によって異なりますので、比較検討してみてはいかがでしょうか。
老後の備えには「確定拠出年金」が最強です
老後の備えのために積み立てる場合は「確定拠出年金」が最強でしょう。掛金が全額控除になるので節税効果は抜群です。
たとえば、年額12万円積み立てたケースを考えてみましょう。所得税が5%の場合「12万円の5%の6000円」と「住民税10%の1万2000円」の税金が戻ってきます。つまり15%で運用しているということになりますね。
他にも一時金で受け取る場合は「退職金控除」になりますし、年金で受け取る場合には「公的年金控除」が使えます。
デメリットとしては、積み立てた拠出金は「60歳までは使うことができない」ことです。
「個人年金保険料控除」を使って4%の利回りも
個人年金保険は、超長期の固定金利ということを考えるとあまりお勧めはできません。
しかし、「個人年金保険料控除」を使うとお得な商品になります。
たとえば、月額保険料が1万円の場合、年額で12万円になります。条件を満たしている個人年金保険は、個人年金保険料控除を使うことができます。
控除額は最大で所得税が4万円、住民税が2万8000円です。所得税が5%の人は2000円、住民税は2800円、あわせて4800円の税金が戻ってきます。
つまり、年額12万円で4800円のリターンがあるということです。今どき4%の利回りを得られる計算です。
国民年金を4%強安くする方法
銀行預金をするくらいなら、国民年金の「2年分を一括で支払う」方法が断然お得です。なぜなら、国民年金の「2年分を一括で支払う」と約4%強の割引になるからです。
2016年度の国民年金では、毎月払う金額よりも1万5690円の割引になります。これを活用しない手はないでしょう。
金融機関の「金利1%」には注意が必要
金融機関でも利回り1%以上をウリにした商品を見かけますが、その中には「外貨建て」や「株式・投資信託などを組み込んだ商品」も多いのが実情です。
外貨建ての場合は「為替リスク」、株式・投資信託などは「値下がりリスク」等があり、元本割れの危険性もあります。高利回りの分、リスクも大きい点に注意しなければなりません。
でも、これまで述べた通り、わざわざ金融機関のリスク商品に手をださなくても、高い利回りを得ることは可能なのです。今回は「元本保証」「年利1%以上の商品」を紹介しました。自分のライフスタイルに応じて、お得な情報を賢く活用し、大切な資産を守り育てましょう。
長尾義弘(ながお・よしひろ)
NEO企画代表。ファイナンシャル・プランナー、AFP。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)『怖い保険と年金の話』(青春出版社)『商品名で明かす今いちばん得する保険選び』『お金に困らなくなる黄金の法則』(河出書房新社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)、『保険はこの5つから選びなさい』(河出書房新社発行)。監修には別冊宝島の年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』など多数。
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