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(写真=PIXTA)

投資をする際に欠かせないのが証券会社です。投資に慣れてくると、当然のように存在する証券会社ですが、そもそもそのビジネスの内容や歴史について知っているでしょうか。

証券会社のビジネスの仕組み

証券会社といえば、株式の注文の取り次ぎをおこなっているイメージが強いと思います。しかし、実際には証券会社はさまざまな業務を行っています。

● 委託売買(ブローカー)業務
おそらく一番なじみがあるのが、この委託売買の業務でしょう。投資家から株式や債券などの売買注文を受けた証券会社が、市場へ取り次ぎます。その際に投資家から受け取る委託手数料が証券会社の収益の柱の一つとなっています。

● 自己売買(ディーラー)業務
証券会社は投資家のお金を集め、注文を取り次ぐだけでなく、証券会社の自己資金で自ら株や債券などを売買します。この証券会社の自己売買の利益次第で、証券会社の決算にも大きな影響がでる重要な業務です。

● 引き受けおよび売り出し(アンダーライター)業務
新規に発行される株式や債券を証券会社が販売目的で引き受け、販売する業務です。引き受けた株式や債券が売れ残った場合は、証券会社が買い取りをします。

● 募集・売り出しの取り扱い(セリング)業務
投資家に対して新たに発行される株式や、すでに発行されている株式の募集・売り出しについて購入を勧誘する業務です。アンダーライター業務に似ていますが、こちらは売れ残った株式を証券会社が引き受ける必要がありません。

このような業務を行う中で、委託手数料や自己売買による収益、その他にも信用取引の金利や投資信託の信託報酬などの収益が証券会社の利益となっているのです。