アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日は中秋の名月ということでしたが、雲の中で光っている月しか見られませんでした。一時期「新月で買って満月で売る」などということがまことしやかに言われたこともありますが、今回は「満月」で底入れとなったと期待したいところです。そもそもが満月で売ってなどということ自体は「周期を計る」ということでは使えると思います。

月の周期は27日であり、一目均衡表の基本数値は26日、皆が良く使っている移動平均線も「ひと月」ということで25日、騰落レシオなども通常は「一カ月」という意味で25日を使うということですから、昨日安値を付けたような銘柄が反発となってくれば「当面の底をつけた」と考えておくのも良いかもしれません。

為替は円高ですが米国株が高く、特にナスダック指数が大幅高となったことから買い先行となりそうです。米国の利上げ懸念が薄れたことで夜間取引やシカゴ市場で日経平均先物は買われており、昨日の反動もあって先物主導、主力銘柄主導で買われそうです。3連休を控えた週末ということで手仕舞い売りも出てきそうですが、日銀の買いや追加緩和期待などもあり、堅調となりそうです。

16,500円~600円水準をあっさりと下回りましたが、75日移動平均線にサポートされた格好となっています。本日もしっかりと上昇となれば、再度17,000円を目指す動きも出てきそうです。まだまだ波乱もありそうですが、少なくとも16,000円を大きく割れるという見方は少ないと思います。

本日の投資戦略

米国株高から堅調な展開が期待されますが、3連休を控えた週末ということで手仕舞い売りが嵩むことが懸念されます。ただ、昨日までの下落で買い方の持ち高調整は一巡となった感もあり、ここからは売り方の買い戻しが入るのではないかと思います。日銀の金融政策決定会合を控えて売りポジションを持ち続けるというのもリスクがあるわけですから、いったん利益を確保する動きが出てきそうです。

昨日も日銀のETF(上場投資信託)買いが入っており、先週末から5日連続で買っているということです。8月と明らかに買い入れペースが違うわけで、引き続き積極的な買いが見られそうです。日銀が買ったからと言って株価が上がるということでもないのですが、銀行株なども含めて、売られ過ぎ感が強いような気がします。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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