昔から日本人になじみ深い畳。い草の香りがなんとも心地よくとても懐かしい気分になりますよね。
実は畳には香りで癒される以外にも効果が隠されているんです。
それでは、畳の持つ効果をご紹介しましょう。
畳に使われる「い草」に隠された5つのパワー
い草は単子葉植物のイグサ科の植物で湿地や浅い水中に生え、世界各地に分布しています。
日本にはインド産のものがシルクロードから朝鮮半島を渡ってきたと言われていて、日本で栽培されている約9割のい草が熊本県で栽培されています。
①日本の気候にぴったり
畳は高温多湿である日本の気候にぴったりです。 い草はスポンジのように湿気を吸収してくれ、畳一帖分の自然吸湿能力は約500mlとも言われます。
逆に乾燥すると蓄えた湿気を放出し、空気の湿度を調整してくれます。そのため夏は涼しく冬は温かくする効果があり、畳によって高温多湿な日本が過ごしやすくなります。
②畳の香りは集中力を高める
畳の独特な香りに癒される方は多いでしょう。い草にはα-シペロンやバニラエッセンスの元となるバニリン、さらに樹木と同じフィットチンなどの香り成分が含まれています。
まるで、森林浴の中で勉強・仕事をしているような状態で、リラクゼーション効果が高まり集中力のアップにもつながります。
また「畳の部屋の方が疲れなかった」という声も上がっていたようです。畳の部屋は勉強だけでなく、パソコン作業が多いノマドの人にとっても仕事の効率も期待できると言えるでしょう。
③視覚、感触からもリラックス効果
い草の青々とした黄緑は人間の皮膚に近い自然色であるため、人に安心感を与える色と言われています。そのため視覚からはもちろん、畳の柔らかい感触からもリラックス効果を得られます。
フローリングの床に座るのと比較しても足が痛くなりにくいなど、集中力の持続にもつながります。
④天然の空気清浄機
い草は「天然の空気清浄機」とも言われ、空気を綺麗にする効果を持っています。また、い草のスポンジの様な構造は二酸化炭素やホルムアルデヒドの吸着能に優れています。
さらに、シックハウス症候群など日常生活の中に存在している有害物質を取り除いてくれる効果もあるようですね。
体臭や足などのお部屋のニオイなども消臭されるため、畳みがある方が男女の関係もうまくきやすいとも言われます。
⑤抗菌効果も?
い草には大腸菌やサルモネラ菌などの食中毒を引き起こす細菌に対して抗菌効果があると言われています。また、水虫を予防する効果もあるようです。 裸足で過ごすのも心地よい畳、抗菌効果などの意外な効果もあるようですね。
敷いても健康・食べても健康・浸かっても健康と言われるい草。
フローリングの部屋を畳の部屋に「リフォームするのはちょっと……」と思う方には筆者も使用しているい草のゴザやい草のラグなどフローリングの上に敷けるタイプのものがオススメです。
最近はフローリングの部屋が増え畳が減りつつありますが、あらためて一度畳の力も見直してみてはいかがでしょうか。
PINOCO
不動産会社、化粧品、教育関係の会社を経て、フリーライターに。マヤ暦アドバイザーとしてシンクロポイントなどもお伝えしています。ライフスタイル、不動産など執筆中。姉妹ブランド「AKO」にて、つまみ細工アクセサリーを販売など様々なことに挑戦中。
(提供: DAILY ANDS )
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