(画像=Webサイトより)
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ビジネスには税金の基本的知識も必要である。そして相続税など身近な問題の税知識を後回しにしていないだろうか。読書の秋に書籍を読んで基本的な知識を身につけてはどうだろうか。初心者がまず読みやすく学べる税金の本を5冊選んでみた(文中価格は紙版、税込み)。

分かりやすさ重視の方におススメ

『池上彰のお金の学校』(池上彰著、朝日新聞出版、821円)

「分かりやすく説明する」ということにおいては、右に出る人のいない、もはや説明の必要のない存在となった著者によるお金の話。給与システムにも言及しており、身近な税知識を得るのに最適である。

もうすぐ年末調整!その仕組みを知りたい方必読

『源泉徴収と年末調整 納税者の意識を変えられるか』(齋藤貴男著、中央公論社、734円=絶版)

給与所得者、サラリーマンの給与はすべて概算された所得税額を源泉徴収した上で支払われている。年末調整とは、簡単にいうと毎月負担している1年間の源泉所得税の調整である。それぞれの家族の構成や事情によって同じ給与所得であっても税金は異なる。その仕組みを簡単に理解するのに最適な本!読んで、直近で節税を図ろう。

会社員で節税の裏技を知りたい方へ

『税務署員がこっそり教えるお金の裏ワザ : サラリーマン最強の蓄財術』(大村大次郎著、中央公論新社、799円)

生活レベルを落とさずに蓄財する方法やサラリーマンが不動産賃貸すると得するのかなどが書かれている。
会社員にはとても興味深いテーマではないだろうか。

節税と脱税の境界線とは

『税務署が咎めない「究極の節税」』(辻正夫著、幻冬舎、864円)

節税は正しいが、脱税は違法である。しかしこの境界線は非常に難しい。本書は税理士やコンサルタントではなく税務署側から見た節税と脱税のきわどいラインを紹介している。本当の意味での、節税を図れる一本ではないのだろうか。

もし明日親が死んだら困りませんか?

『いま親が死んでも困らない相続の話』(天野隆著、SBクリエイティブ、788円)

相続が醜い「争族」を生んでしまうのは、何より事前の備えを怠ったためである。

「相続」と聞くと、お金持ちの話、ウチは関係ないと思うかもしれない。しかしそれは勘違いである。相続が「争族」を生んでしまうケースはそれこそキリがない。相続は突然やってくるのである。死んでから考えようでは遅いのである。予備知識があるのとないのとでは大きな違いだ。

身近なテーマから、関係する所得税や贈与税、そして相続税の大まかな知識を頭に入れてみてはいかがだろうか。複数の本を読むことで、ある本では分からなかったことが別の本で分かるかもしれない。さらに興味を持ったジャンルの本へ手を広げるといいだろう。税金の知識はあって困るものではない。むしろ知識がなければ、困っているのにも気づかないのだ。

眞喜屋朱里 (税理士、眞喜屋朱里税理士事務所代表) この筆者の記事一覧

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