10月3日から10日にかけて今年のノーベル賞が発表され、大隈氏が生理学・医学賞を受賞したことで世間がにぎわっている。

他の分野の賞金には税金が掛からないが、ノーベル経済学賞の賞金には税金がかかることはご存知だろうか。ここでは、経済学賞と他のノーベル賞の違いについて見ていこう。そして、経済学賞だけに税金がかかるワケについて詳しく解説しよう。

ノーベル経済学賞は「ノーベル賞ではない?」

ノーベル経済学賞とは通称であり、正確に言うと「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」と呼ばれる。スウェーデン国立銀行設立300周年の記念として設立された賞である。つまり、厳密にはノーベル賞とは異なるのだ。

一般的にはノーベル経済学賞として認知されていることが多いが、これは日本のメディアが単純に分かりやすく伝えているためだと考えられる。実際、ノーベル経済学賞は「5分野+1分野」などといった表記がされる。またノーベル経済学賞だけ「経済学賞」だけで呼称されることもある。これはノーベル賞とは区別するためだ。