アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

日銀の金融政策決定会合の結果発表を受けて手仕舞い売りに押されるかと思ったのですが、日銀のETF買いは昨日も入っており、結果的には株価の下支えとなっている感じです。それでもETFの信用売り残高が増えており、空売りの買い戻しが入るうちは指数も下がらないのでしょう。

実は円安などの理由など特に関係なく、目先の需給要因でしっかりとした相場なのかもしれません。相変わらずETFの信用取引の残高が増えており、引き続き「逆日歩」銘柄も多く、「株不足」となっている銘柄は1300銘柄を超えて来ています。もちろん、12月権利付きの「つなぎ売り」などもあるのでしょうが、それにしても異様な信用取引の残高という状況が続いており、日銀や年金の買いも期待されるなかでは下がり難い相場となっています。ただ、特に根拠がある相場でもなく目先の需給だけの相場ですから、いつ急変となってもおかしくないと思います。

引き続き為替は円安、米国株は堅調、夜間取引やシカゴ市場で日経平均先物が買われていたことから買い先行となりそうです。ただ、さすがにここから年末を意識し、外国人もクリスマス休暇となるなかで目先的な過熱感も意識されるものと思われ、円安一服となると手仕舞い売りに押される場面も出てきそうです。欧米では金融株が買い直されており、日本市場でも金融株が買い直されて高値を取って来るようであれば、さらに強気な向きも増えてきそうです。ただ、金融機関はここからは金利上昇の影響なども気にすることになりそうで、指数も上値は重くなりそうです。

19,500円を超えたものの最後は上値が重くなりましたが夜間取引やシカゴ市場で日経平均先物が19,500円を超えて推移していたことで19,500円水準を超えてきそうです。ただ、さすがに目先的な過熱感も強く、19,500円を超えたからといって上値を買い上がるということでもなく、いったんは日柄調整となるか、18,500円~600円水準までの調整などもありそうです。

本日の投資戦略

日銀の金融政策決定会合の結果は予想された通り、特に何も変化はありませんでした。ただ、足元の円安を容認するような格好で、円安が進んだことで株式市場も堅調となりました。日銀の買いや年金の買いなども入っており、下値不安がかなり薄れているような感じです。逆に安心感が強まってくるとちょっとした売り材料に敏感に反応することにもなりそうです。

ここのところ何年か年明けから売られるということがあり、今回も同じような懸念も出てきそうです。欧米株も日本株も過熱感が強まっており、米新大統領への懸念などが取りざたされ、欧州でも英国のEU(欧州連合)離脱などが懸念されると調整となるのでしょうし、欧米でのクリスマス休暇、日本でも3連休を控えているということでいったんは手仕舞い売りも出てくると思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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