衆院議員,資産額,ランキング
(写真=PIXTA)

2016年7月の参院選で当選した参院議員の資産が、資産公開法に基づき公開された。対象となったのは121人で、資産は定期性の預貯金や土地と建物の固定資産税の課税標準額などを合わせたもので、議員本人名義の資産に限定される。資産には株式は含まれず、流動性の高い普通預金は公開対象外だ。

公開された121人の参院議員の平均資産額は2990万円と、前回14年に公開された際の平均額3770万円と比較して2割ほどの減少。資産額トップ10の顔ぶれは、自民が7人、民進2人、維新1人となった。以下、敬称略

第10位 斉藤嘉隆(さいとうよしたか)

──民進・愛知 資産額5531万円

1963年愛知県生まれ。2010年参議院議員初当選。元小学校教諭の肩書から、教育分野を中心として政治活動に取り組む。文教科学委員会筆頭理事を務めるほか、民進党では、党政策調査会の副会長などの役職に就いている。所有する土地が資産の大半を占める。

第9位 岡田広(おかだひろし)

──自民・茨城 6287万円

1947年茨城県生まれ。2003年に参議院議員初当選。茨城県議会議員、水戸市長などを経て、国会議員に挑戦。厚生労働大臣政務官、内閣府副大臣兼復興副大臣を歴任し、現在4期目。資産の内訳は、預貯金などが中心となっている。

第8位 石井浩郎(いしいひろお)

──自民・秋田 6564万円

1964年秋田県生まれ。2010年に参議院議員初当選。当選するまでは、プロ野球選手として活躍し、近鉄バファローズに入団後、読売巨人、千葉ロッテマリーンズ、横浜ベイスターズを渡り歩いた。現役引退後は、西武ライオンズの2軍監督を務めた。党では文部科学部会副部会長などの役職に就いている。

第7位 鶴保庸介(つるほようすけ)

──自民・和歌山 6667万円

1967年大阪府府生まれ。1998年に参議院議員初当選。参議院厚生労働委員長、参議院議院運営委員長、国土交通副大臣などを経て、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、IT政策担当)として初入閣を果たした。

第6位 江島潔(えじまきよし)

──自民・山口 6955万円

1957年山口県生まれ。2013年に参議院議員初当選。東京大学大学院工学系研究科化学エネルギー工学科を修了したのち、技師として民間企業で勤務。95年に山口県下関市長に当選し、連続4期務めた後、国政に進出し、国土交通大臣政務官を務めた。

第5位 中西健治(なかにしけんじ)

──自民・神奈川 7936万円

1964年生まれ。2010年に参議院議員初当選。国政選挙挑戦までは、金融業界で活躍。東大法学部卒業後、JPモルガン証券に入社し、債券本部長、取締役副社長などを務めて政界に転身。 資産の大部分は、土地と建物が中心。

第4位 片山虎之助(かたやまとらのすけ)

──維新・比例 8092万円

1935年岡山県生まれ。1989年に参議院議員初当選。郵政大臣、自治大臣、総務大臣を歴任。郵政民営化などの政策で改革を進めた小泉政権を支えた。07年の参院選で落選し、10年の参院選では、自民党からの公認が得られず、「たちあがれ日本」からの公認で国政に復帰。15年に「おおさか維新の会」の共同代表に就いた。

第3位 今井絵理子(いまいえりこ)

──自民・比例 9899万円

1983年沖縄県生まれ。2016年に参議院議員初当選。人気グループ「SPEED」のメンバーとして、90年代後半に若者を中心として絶大な人気を集めた人気歌手の国政挑戦は、大きな話題を集めた。資産の大半は6800万円を占める預貯金で、芸能活動で稼いだものを将来に備えて残していたという。

第2位 大野元裕(おおのもとひろ)

──民進・埼玉 1億964万円

1963年埼玉県生まれ。2010年に参議院議員初当選。国際大学国際関係学修士課程修了(中東地域研究先行)したのち、外務省調査官などとして中東政策に関わる。初当選後は、防衛大臣政務官に就任した。資産のうち、保有する456平方メートル土地の課税標準額が1億920万円と大部分を占めている。

第1位 元栄太一郎(もとえたいちろう)

──自民・千葉 14億3594万円

1975年米イリノイ州生まれ。2016年に衆議院議員初当選。99年に旧司法試験に合格して01年に第二東京弁護士会に登録。05年にオーセンスグループ社を設立し、気軽に法律相談ができる運営サイト「弁護士ドットコム <6027> 」を創業した。他の参議院議員を圧倒的に引き離した資産は、約14億円の社債と自社株約189万株が主な内訳で、政界進出前の14年に、弁護士ドットコムが東証マザーズに上場し、資産を形成した。 (ZUU online 編集部)