本日から2月相場となりますが、まだまだ春は遠いという感じの朝です。株式市場も円高が進んだということで冴えない展開となっています。昨年の11月からの株価の上昇も「トランプラリー」というような言い方をしていますが、結局は大統領が誰かというよりはむしろ昨年12月の米国の利上げということが株の買い要因ではなかったかと思います。
もういい加減、トランプ、トランプと騒ぐのもどうかと思いますし、少しは落ち着いて政治だけでなく、個々の企業の決算などを考えて見ても良いのではないかと思います。米国での決算、そして足元の日本企業の決算などを見ても案外好調な決算を示しているものが多くなっています。目先の米国の大統領の言動に一喜一憂するのも良いですが、本当に投資をしたい企業とか順調に業績を伸ばしている企業などを探すということで良いのではないかと思います。
米国株が軟調、為替も円高ということで本日の日本市場も冴えない展開になりそうです。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物はいったん大きく売られたものの最後は買い戻しも入り下げ渋るという状況で、大きく下押すところでは買い戻しなども見られるのでしょうが、円安に振れるということでもないと上値も限られそうです。決算発表が本格化するなかで好決算銘柄などが買われることになりそうです。
19,000円を保ったものの大幅安となりました。調整感が強まっており、本日も19,000円の攻防ということになりそうです。19,000円を割り込んで買いが入るかどうかということであり、いったん18,800円水準を試す動きもあるかもしれません。19,000円を保ったとしても上値は限られ、何度か19,000円を試すということになるのでしょう。
本日の投資戦略
米国株もダウ平均が2万円を超えてからはFOMC(公開市場委員会)を控えていることもあり、手仕舞い売りが優勢という感じです。FRB(連邦準備制度理事会)の方向が見えてくれば好業績が期待される銘柄などから買い直されると思います。そうなれば、日本市場でも好決算銘柄などを中心に買い直されるものと思います。
目先期的にはドル高修正という感じで円高に振れていますが、ここで米FRBがどういう決定をしようが、日米金利差を考えると広がる方向にあり、今のところ極端な円高という可能性も薄そうです。米国でドル高を嫌気する動きが高まってくれば、ドル高修正となるのでしょう。それに現状の水準でも十分に円安水準ということでもあり、日本株式市場も堅調な地合いが続くと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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