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(写真=Shutter_M/Shutterstock.com)

学生時代は実家で過ごし、就職をきっかけに一人暮らしを始める人も少なくないでしょう。

初めての一人暮らしにとって、家賃は気になるところです。新入社員の家賃の平均相場はどれくらいになるのでしょうか。家賃の平均相場や住居の選び方などを考えてみます。

新入社員の平均月収はどのくらい?

厚生労働省が発表した『平成28年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況』の学歴別にみた初任給によると、2016年の男女合わせた新入社員の平均月収は大学卒業者で約20万円、高校卒業者は約16万円です。これは、前年度を上回る金額となります。

景気や会社の業績などによって変わってきますが、過去の例からみて初任給が前年に比べて極端に変わることはありません。

新入社員の家賃相場は?

家賃は立地や築年数などにより異なりますが、基本的には賃貸住宅の所有者が自由に決めることができます。しかし、あまりに高い家賃だと借り手がつかないため、基本的には極端に高かったり低かったりすることはありません。

家賃は、貸し手と借り手がいないと成立しないものです。そのため、だいたいその土地の相場にマッチした家賃になります。極端に安い場合には理由があることが多く、高い場合には借り手の需要が大きいといったことが考えられます。基本的には、部屋の広さや新しさ、設備などによって家賃は変動します。

立地に関しては、駅から近いなどのアクセスがよい場合、家賃は高めに設定されています。また、都心に近いほど土地の値段が高いため、家賃も高めに設定されていることがあります。

新入社員が賃貸住宅を選ぶ際に家賃の相場となる金額は、およそ給料の30%といわれています。これは、銀行のローン審査と同じくらいの基準となります。キャッシングなどの規制では、年収の3分の1程度の金額までしか借りることができません。これは、普通に生活をするうえで返済ができる目安として設定されているからです。家賃の相場もこれと同じように考えて、給料の3分の1といわれています。

大学卒業者の給料は約20万円であるため、この3分の1の金額である6万円前後の家賃の物件を探すとことが一つの目安となります。

新入社員は家をどう選ぶ?

上記を踏まえると、新入社員の家賃の上限は6万〜6万5,000円ほどです。これを下回る金額ならば節約できそうですが、立地的に厳しいなど不利な条件があるかもしれません。都心においては家賃相場を考えると、なかなかいい物件を探すのは難しくなります。立地のよい物件を諦めて少し遠方の場所で借りるというのも、一つの選択肢でしょう。部屋の広さなどを我慢するという方法もあります。

いずれにしても、個々のライフスタイルや価値観によって、選定基準は大きく異なります。いい物件を探すのは大変なことですし、少しでも出費を少なくしたい場合には、会社が提供している社員寮や社宅を利用するのも一つの手段です。社員寮や社宅は会社が家賃を補助していることが多いため、家賃を安く済ませることができます。

物件探しは慎重に

新入社員にとって、慣れない環境でのストレス解消や休息の場となるのが住居です。家を借りるには敷金や礼金の負担、引っ越し代金のコストなどがあるため、そう何度も住居を変えることはできません。一度決めた住居は、数年単位で住むことになることを留意したうえで家を探すことをおすすめします。安いからと飛びつかず、慎重に検討していきましょう。(提供: フクリ!

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