Brexitの影響でインフレが予想を上回る勢いで進む英国。1年の中で最もロマンティックなイベント、バレンタインデーにもその影響が反映しているようだ。

PwC(プライス・ウォーター・ハウスクーパース)が実施したサーベイでは、2000人中5割が「バレンタインデーにはお金を使わない」と回答している。

財布のひもは固いが、予想支出総額は649億円

女性から男性にチョコレートを贈る日本のバレンタインとは異なり、英国では恋人や夫婦間でお互いにカードやプレゼントを贈りあうのが伝統になっている。

しかしPwCが1月に18歳以上の英成人を対象に実施したサーベイでは、52%が「プレゼントは購入しない」、48%は「カードも購入しない」と今年は財布のひもを固く締めている。プレゼントを贈る予定のある回答者も21%が「手作りのもの」と節約志向で、「旅行」などで特別なプレゼントで散財するのは29%にとどまった。

今年のひとり当たりのバレンタイン支出は29.89ポンド(約4231円)。インフレで物価が上昇した影響か、昨年よりも3.20ポンド(約453円)増加。インフレ・バレンタインデーとはいうものの、総額4億5870万ポンド(約649億2913万円)に達すると予想されている。
男女の支出を比較してみると、男性の平均が39.70ポンド(約5620円)であるのに対し、女性の平均は20.42ポンド(約2890円)。「男性の方が女性より高額なプレゼントを贈る」という暗黙の了解は、世界共通のようだ。

またバレンタインデーのプレゼントにかぎっては、ネットショッピングではなく商品やサービスなどを自分の目で確かめて購入できる路面店などが好まれるようだ。オンライン購入派は30%、路面店派は49%と大差がついた。

興味深いのはこれらの回答者の49%が「ロマンティスト」を自負している点だ。特に18歳から34歳の若年層に自称ロマンティストが多く(53%)、英中央部ウェスト・ミッドランズ州が最もロマンティストの多い地域(59%)という結果だ。それだけ「お金をかけなくてもロマンティックなイベントにする」自信があるということだろうか。(ZUU online 編集部)

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