ニュースサイト「今日頭条」が中国人(華人)の多い国家トップ10を掲載した。アジア7国、北米2国、南米1国だった。なお華人とは現地国籍を取得した人を指す。
10位~6位、近場の東南アジア諸国などがランクイン
10位 ミャンマー 110万人(華人口、以下同)
典型的なミャンマー人の姿で暮らしていることが多く、はっきり華人とはわからない。当地では古くから多くの華人が通婚を重ね、習俗にも溶け込んでいる。華人は世界各地で小商店や中華料理店を開いて居住している。
9位 フィリピン 115万人
マニラ市のチャイナタウンは面積9平方キロ、60万人が居住し「中国城」と呼ばれている。フィリピン華人の90%は福建省人で占められている。
8位 ベトナム 126万人
ホーチミン市のチャイナタウンに約40万人が住む。華人はベトナムの発展に大きく貢献した。そのためチャイナタウンは市内の最も繁華な場所にある。ここは中国的風情を持つ古い建築が多く、その賑わいも昔と何ら変わっていない。
7位 ペルー 130万人
華人のペルー移民の歴史は156年を数える。毎年100メートルにわたる唐人街で中国商品展示即売会が開催される。中華料理、工芸品、衣服、民族音楽などを披露、毎年魅力を増し、観客数と売上は増え続けている。
6位 カナダ 136万4000人
バンクーバー唐人街は、100年以上の歴史を持つ、世界で最も著名なチャイナタウンの一つ。19世紀、米国カリフォルニアのゴールドラッシュ後に北上しカナダに定着した。チャイナタウンの商店は、大多数香港人による経営である。タウンの中には漢字の記念碑が立ち、まるで中国と見間違うばかりである。
・【保存版】2019年、知らないと損する「お金のはなし」
・相続対策に失敗した「元富裕層」の悲惨な末路
5位~1位 米国もランクイン
5位 シンガポール 279万人
ここでは中国人が最大の民族である。定住以来、多くの華人はさらに勤勉な同胞を吸引し続けた。そして南洋の特色ある建築物や、老舗の商店、有名な廟堂など非常に魅力あふれる街を建設した。
4位 アメリカ 346万人
中国人はすでに米国社会において不可欠の一部分をなしている。米国では各州にチャイナタウンがある。とても米国とは思えないまるごと中国人の街もある。
3位 マレーシア 639万人
マレーシア華人の主要部分は、明王朝、清王朝から中華民国初期にかけて、広東省、広西省、海南省一帯から移住している。マレーシアの華人は古くは、唐人または華人と自称していたが、中華民国成立以降は中国人と称し始めた。マレーシア独立後は、華人、またはマレーシア国民と名乗り、中国人や華僑と自称することはなくなった。
2位 タイ 706万人
考古学者の研究によるとタイ国民族は中華民族の一支流である。1767年、中国潮州系タイ人鄭昭がトンブリ―王朝を建てた。しかし彼1代で終わり、15年後の1882年には現在まで続くチャクリー王朝に変わっている。タイの華人人口は全体の14%を占める。
1位 インドネシア 767万人
史料によると最も早い移住は、唐王朝の晩期、紀元879年に始まっている。インドネシア華人の祖先は1000年以上も前に海を渡り定着した。インドネシア各地には広東会館がある。これらの建設は1880年前後に始まった。
在日中国人は66万人
ちなみに日本。在日中国人数は65万6403人(2015年6月末、台湾含まず、台湾は4万5209人)で全外国人の中でトップ。以下韓国・朝鮮49万7707人、フィリピン22万4048人、ブラジル17万3038人、米国5万1523人と続いている。
在日中国人は東北三省の出身者で3分の1を占めるなど北方系が多い。東南アジアには南方系が多く対照的である。彼らが同胞意識を持つのは同郷である。またユーザーコメントには彼らはもう中国人ではないとするものもある。
中国人と華人は、それぞればらばらに存在している。日本は、経済的結びつきの強さを思えば、まずまず節度を保った付き合い方ができているのではないだろうか。(高野悠介、中国貿易コンサルタント)
・【保存版】2019年、知らないと損する「お金のはなし」
・相続対策に失敗した「元富裕層」の悲惨な末路
【関連記事】
・世界の時価総額TOP20をチェック!上位企業の特徴は?
・日本の三大財閥「三菱・三井・住友」グループの全ぼうとは
・海外移住に人気の国ランキング!1位のマレーシアに移住するにはいくらかかる?
・投資信託の平均利回りとリターンはどれくらい?リスクと計算方法も解説
・少子化加速、今さら聞けない「少子化で引き起こる不安ごと」5つ