貯金をしようと思っても、毎月必ず出て行く支出が固定されているなど、十分に貯められないという方もいるのではないでしょうか。

固定費を見直しする際に確認したい項目が、「保険」です。保険はどのくらいの金額がいいのか、必要な保障内容になっているのかを確認しましょう。

保険料はみんなどのくらい払っているの?

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(写真=interstid/Shutterstock.com)

生命保険文化センターが実施した「平成27年度 生命保険に関する全国実態調査(世帯調査)」によると、1世帯当たりの年間保険料(個人年金保険料も含む)は平均38万5,000円です。割合が一番多いのが「12~24万円未満」で全体の19.0%、続いて「12万円未満」と「24万円~36万円未満」がそれぞれ15.9%となっています。

平均が年間38万5,000円となると、月に支払っている保険料は約3万2,000円となります。これはあくまで平均金額のため、世帯当たりの実際の収入金額によって、捻出できる保険料が異なります。

「1世帯当たり年平均1か月間の収入と支出」(総務省統計局)によると、平均収入金額は約48万円(妻パート収入約6万円を含む)です。そのうち食費、子どもの教育費、光熱費、通信費、住宅ローンなどを引くと、保険に高い比率をおくことも難しいでしょう。将来に備えて預貯金を貯めていくためにも、節約できる項目に関してはライフプランに合わせて定期的に見直しが必要です。

教育費は見直すことが難しいので、食費や光熱費、通信費、保険などを見直してみましょう。光熱費や通信費は、電力自由化や携帯電話会社の競争によって低価格で提供されることも増え、見直すことで節約につながる可能性があります。

また、保険に関しては普段あまり見直すことがないため、保障内容が重複しているケースも見受けられます。家族の保険を見直すことは、保障内容を見直すことにつながり必要な分だけ節約効果が期待できます。

必要以上の保険に加入していませんか?

夫の死亡保障の保険金額は、「(現在の生活費-公的保障)×子どもが大学卒業までの年数+妻の老後の生活費」を目安にする場合もあるようです。まずは現在加入している保険でいくら保障されているのかを十分に確認しましょう。加入時に公的保障を考慮に入れていない場合はその分保障が重複していますので節約のチャンスといえます。

公的保障とは遺族年金を含む保証のことで、国民年金加入者は遺族基礎年金、厚生年金加入者は遺族厚生年金があります。遺族基礎年金は、国民年金保険料納付期間が加入期間の3分の2以上あり、子(18歳まで)のある配偶者か子に支給されるものです。年額78万100円+子の加算(一人各22万4,500円、第3子以降各7万4,800円)で、4人家族(子ども2人)の場合、年額100万4,600円、月額にして約8万3,716円支給されます。(※2017年2月時点)

夫が会社員であれば厚生年金から遺族厚生年金が支給されます。支給される金額は、年収と厚生年金保険料を納めた月数によって異なります。

また、がん保険と死亡保障はイコールではないことに注意しましょう。近年のがん治療は医学が進歩したため、根治を目指して先進医療など幅広い治療を受けることができるようになりました。がん保険はそのような保険診療外となる先進医療や入院費用を賄うこともできる保険であるといえます。実際にがん治療にかかる費用を考えれば、押さえておきたい保険でしょう。

生命保険や医療保険に特約をつけている場合、保障内容が重複している場合があります。先進医療を受けた時、がんと診断された時などの特約の内容を確認しましょう。高額療養費の制度や加入しているがん保険と照らし合わせ、必要な額を試算してみることをおすすめします。

保険にたくさん加入していても、加入している内容が重複していると、片方か一部のみ保険の支払い対象になることがあります。

家計のやりくり上手は保険次第

家族が増えると家計のやりくりも難しくなります。そのなかでも、子どもの教育費は十分に準備しておきたいと考える人も多いでしょう。出産時から積み立てを始める方も多いと思いますが、家族が増えればそれだけ支出が増えることになります。そのため、増えた支出をカバーするために家計の見直しが必要になってくることがあります。

そんな時、まずは保障内容が重複していないかを確認してみましょう。重複した部分を契約から外せば、その分節約にもなりますし、他の保障内容を手厚くすることも可能です。場合によっては、保険代理店などに相談して、うまく家計をやりくりしていきましょう。(提供: 保険見直しonline

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