FXはギャンブル的な要素があるとか、参加者の9割が負けて市場から退場してしまうと言われる投資ですが、しっかりと基礎を勉強し、適切な資金管理、トレードルールの遵守、メンタルコントロール、そして実践を行えば確実性の高い投資となりえます。ここでは、実際に利益を出す6つのポイントを紹介していきます。

FX,副業
(画像=Webサイトより)

(本記事は、風神氏の著書『京大院生が考えた「毎日10分で月10万円稼ぐ」副業FX』ぱる出版(2017/5/23)の中から一部を抜粋・編集しています)

(1)為替はなぜ動くのかを知る

為替がなぜ動くのかということについて、需要と供給のバランスであるとか、金利が高いところにお金が集まるなどといった様々な説明がなされます。それらは、ある見方によっては正しいのですが、為替変動の本質ではないと私は考えています。

どういうことかというと、貿易の決済等のために市場に参加している実需筋と呼ばれる参加者と比較して、為替取引自体で利益を出すために市場に参加している投機筋と呼ばれる参加者のほうが圧倒的に多く、為替相場は基本的に誰かが儲かれば別の誰かが損をする「ゼロサムゲーム」であることを理解する必要があります。

ゼロサムゲームであるということは、そこに参加している人たちが様々な考えのもと、取引を行っており、ある通貨を買ったほうが儲かると考えている人が多ければ価格は上がり、逆にある通貨を売ったほうが儲かると考えている人が多ければ、価格は下がります。そして、ある参加者が損を出す方向に相場が動けば、別の人にとっては儲けとなるわけです。つまり、為替相場は「市場参加者の思惑」によって動いているということなのです。

過去のチャートを見れば、その時の市場参加者がどのように考えて(何を根拠、材料として取引を行っていたのかということがおおよそ分かります。また、市場参加者がどこで勝負から降りていったのかということも分かります。

為替相場は、新たな買いや売りの注文によってではなく、既にポジションを持っている人の損切り注文によって大きく動きます。このことを理解している投機筋は、ストップ(損切り)注文が集まっている水準へ向けて値が動くように、売買を仕掛けたりします。

一個人投資家の売買によって相場が動くことは無い(相場を動かすほどの取引をためには、莫大な資金が必要)ので、私たち個人投資家は機関投資家の思惑に従って、彼らが作った流れに乗るのが良いです。

為替相場には、「Buy the rumor, sell the fact:噂で買って、事実で売る」という格言があります。これはあるイベントの結果を予想し、イベントの前に売買を行う市場参加者が多いことを示しています。

よく、相場に関するニュース等で「折り込み済」という言葉が使われることがありますが、相場はこうした人々の思惑を反映して先行的に動くことがある、実際に予想通りのニュースが出たときには既にその結果は相場に反映されているので、反対方向の値動きが生じることがあるということも頭に入れておく必要があります。

(2)取引のスパンを決めよう

FXの取引は、ポジションを取ってから決済まで数秒で完結するような取引スタイルもあれば、ポジション成立から決済まで数ヵ月以上をかけて完結するような取引スタイルもあります。どのスタイルが良いのかについては、個人の資金量や性格等も関係するため、一概には決められません。本節ではそれぞれの取引スタイルについて詳しく紹介します。

ポジションの保有期間の短いほうから、①スキャルピング、②デイトレード、③スイングトレード、④ポジショントレードと呼ばれるスタイルとなります。

スキャルピングは、ポジションの成立から決済までを数秒から数分程度で行うもので、小さな値幅を大きなロットで取りにいきます。

デイトレードは、1日のうちにポジションの成立から決済までを行うスタイルで、ポジションの保有期間は数十分から数時間程度です。

スイングトレードは、数日から数週間程度の期間ポジションを保有するスタイルの取引方法で、大きな値幅を狙って取りにいくことになります。

ポジショントレードは数ヵ月以上ポジションを持ち続けるスタイルで、為替差益よりもスワップ金利の獲得を主な目的として、トレードをするスタイルになります。

一般的には、取引期間が短いほど小さな値幅を大きなロット(取引枚数)で取りに行くスタイルとなり、取引期間が長いほど大きな値幅を取りに行くスタイルとなります。また、勝率は短期トレードのほうが高くなる傾向があります。また、短期取引は逆張りで行うことも多いですが、長期取引は順張り(相場の大きな流れに沿った取引)のスタイルで行うことが多くなります。

(3)トレードを行うための相場分析方法

トレードを行うためには、その取引を行う根拠が必要です。根拠なく売買を繰り返すと最終的に破綻してしまうことが多くなります。取引の根拠となる分析の方法は大きく分けて、

①ファンダメンタルズ分析
②テクニカル分析

の2つがあります。ファンダメンタルズ分析とは、経済状況や各国の金融政策等から相場の方向性を分析する方法です。一方、テクニカル分析とはチャートを用いた分析を行う方法です。

FXで取引を行っている方にはファンダメンタルズ派、テクニカル派などと言われるように、どちらかを重視して取引を行う人が多いように思います。中には、ファンダメンタルズ分析のみ、テクニカル分析のみで取引を行う人もいますが、個人的にはバランス良く両者を考慮することが大切であると考えています。

(4)基本的なファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析とは、各国の経済状況や金融政策から、通貨ペアの上げ下げを予測して分析を行う手法です。各国の経済指標の良し悪しや、金融政策のすべてを網羅するのは非常に大変であり、またすべてを見たところで大きな優位性があるとはいえないので、ここではファンダメンタルズ分析のポイントのみを紹介しようと思います。

まず、世界中で最も流通量の多い通貨は米ドルであるので、アメリカの金融政策には多くの市場参加者が注意をはらっています。端的に言うと、アメリカがドル安を望んでいるのか、それともドル高を望んでいるのかということが非常に重要なのです。アメリカの金融政策に変化が起きた時には、それまでの相場の流れが大きく変化します。過去の典型的なものとしては、1985年のプラザ合意以降はそれまでのドル高が転換し、ドル安が進みました。アメリカの金融政策の転換は、市場における最も大きな材料です。それゆえに、市場の大きな流れを決めるのは、まずアメリカの金融政策ありきであると覚えておいてください。

(5)基本的なテクニカル分析

テクニカル分析によって、相場の方向性が判断できるようになるためには、ある程度の鍛錬が必要です。また、近年出版されているFXの書籍には、難解なテクニカル指標を紹介しているものが多くなっています。

初心者の方は難解な指標であるほど、相場で勝てるという思い込みがあるかもしれませんが、テクニカル分析の基本は市場参加者の多くが見ている(以下の)テクニカル指標を見て取引をすることです。

●ローソク足
●トレンドとレンジ
●トレンドラインと平行線
●移動平均線、平滑化移動平均線
●MACD
●RSI
●ストキャスティクス
●ボリンジャーバンド
●一目均衡表
●ポイントアンドフィギュア

ただ、市場参加者の9割が負けているということを踏まえると、単にテクニカル指標を覚えて、教科書的な売買ルールに従って取引を行うだけでは不十分です。やや逆説的な話になりますが、市場参加者の多くが見ているテクニカル指標を使い、市場参加者と異なった行動を取る(たとえば、多くの市場参加者が損切りのストップ注文を置くところへ向かって値が動いていくことを想定してポジションを取る)ことが、相場で勝ち組の1割に入るコツです。

(6)取引ルールを作ろう

どのくらいの期間においてポジションを持つかという取引スタイルを決めた後は、取引のルールを作成しましょう。ファンダメンタルズ分析に基づいて取引ルールを作成する方法もありますが、ここではテクニカル分析に基づいた取引ルールの作成を紹介します。取引ルールを作成した際には、そのルールが有効に機能することを確かめる必要があります。

そして、取引ルールの検証は、過去データに基づく検証(バックテストと言います)と実際の値動きでの検証(フォワードテストと言います)の二段階となり、バックテストの結果が良かったルールも実際の取引では使えないということもありますので、注意が必要です。特に、バックテストにおいて、インディケーターのパラメータの数値を調整して過去の損益をプラスにしたような場合には、この傾向が強いといえます。

バックテストを行うには、「Forex Tester」というソフトウェアを使うのが便利です。Forex Tester は有料で販売されているソフトウェアですが、ソフト上で過去の値動きを再現できるため、効率的に取引ルールの検証ができます。

風神
1981年京都府生まれ。京都大学大学院博士前期(修士)課程修了。学生時代には、アルバイトの塾講師として、正社員講師を押しのけて、毎年ハイレベルクラスの受験講座を担当する等、難しいことを分かりやすく説明する能力に長けており、生徒からの信頼も厚い。

【編集部のオススメ記事】
最前線で活躍する大人のスキンケアの心得とは(PR)
ZUU online8月記事ランキング 丸井は百貨店ではない、300万円超えのスーパーマリオ……
デキるビジネスパーソンは脂を身体に乗せず、仕事に乗せる。(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
NISA口座おすすめランキング、銀行と証券どっちがおすすめ?(PR)