みなさん、はじめまして。吊ら男(つらお)といいます。『 吊られた男の投資ブログ(インデックス投資) 』というブログを運営しつつ、都内某所で働く一介のサラリーマンです。
投資はしたくないけど、少しずつでいいからお金を増やしていきたい。これが、私が「ズボラ投資」をはじめたきっかけです。
(本記事は、吊ら男 氏の著書『
毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資
』ぱる出版(2017/7/15)の中から一部を抜粋・編集しています)
ズボラ投資をはじめたキッカケ
私は結婚を機に、資産運用に本格的に取り組みはじめ、2007年には、当時ブームだったFXにも手を出してみました。しかし、これが想像以上に大変でした。儲けることもありますが、相場が大きく動くと、一気にお金を失うことになります。いつも相場が気になり、仕事中も、家族と暮らしていても、いつもFXのことが頭の片隅にありました。
そして、サブプライムショック→リーマンショックです。今に比べると、当時の元本はたかが知れているのですが、それでも数ヶ月分の給料が転がり落ちるように消えていくと、
奈落の底に落ちていく感覚を味わい、「こんなのを続けていくのはムリだ」と早々に見切りをつけました。日々相場に対してアンテナを張って、ピリピリしながら投資を続けるのは、私のような一般人には耐えられないと思ったのです。しかし、そんな私でも続けることができて、利益もきっちり出している投資法がズボラ投資です。
ズボラ投資でどのくらいお金が増えるのか?
このズボラ投資、実際どのくらいお金が増えるかというと、私は2007年から運用をはじめ、現在の利益は1200万円、利益率にして60%になります。約10年で1200万円、1年間の稼ぎにしたら年間120万円です。
この数字、「高い」と思いますか、「低い」と思いますか? 「低い。もっと大儲けしたい」と思ったのなら、残念ながら本書は役に立ちません。しかし、「その金額でも十分ありがたい。助かる」と思ったのなら、ぜひ本書をご一読ください。投資時間も毎月10分ほどのチェックで十分なので、私のような庶民には最適です。
「ズボラ投資」は長期的な資産形成のための投資法です。資産運用について専門家が説明している本はありますが、ズボラ投資は庶民のための投資法ですから、難しい理論は極力省き、「具体的にどうすればお金が増えるのか」に絞って書きました。
「資産運用に興味を持ちつつも、貯金がほとんどで、まず何を始めたらいいのかわからない」そんな真面目な方が、お金で困ることがないよう、一助になれば幸いです。
100円からできる「ズボラ投資」3つのステップ
ズボラ投資の始め方は次のようになります。
まず1万円を用意します。
1万円は厳しいですか?
それなら1000円はどうでしょう?
いや100円ならどうでしょう?
月100円でも、証券会社によってはズボラ投資を始められます。
ズボラ投資のステップは次の3つから成り立っています。まずはここを押さえてください。
ステップ1.ネット証券に証券口座を開く。
ステップ2.購入資金を入金する。もしくは、自動積立を申し込む
ステップ3.投資信託を購入する。
投資のための行動はこの3ステップだけです。あとは2番と3番の繰り返しです。自動積立の場合は2番を設定した時点で毎月勝手に自動で投資信託が購入されるので、あとは忘れてしまって構いません。ただし、自動積立のために引き落としされる銀行口座が残高不足にならないようにお金を入れておくことは忘れないでください。
「お金を入れる→決まった投資信託を購入する」
これを月1回程度ずっとやり続けるだけというのがズボラ投資のおおまかな流れです。なれたら、1ヶ月間で投資にかける時間は10分ですみます。
頻繁に株価をチェックする?
世界の経済ニュースをチェックする?
企業を分析する?
値上がりしそうな銘柄を探し出す?
そんなもの一切必要ありません。ズボラ投資では月1回黙って購入するだけでOKです。それでは、この3ステップを具体的に確認していきましょう。
ステップ①ネット証券に口座を開く
ズボラ投資では投資信託を購入するので投資信託を買える口座を開く必要があります。投資信託は銀行でも買えるのですが、手数料や品揃えやその他諸々を考えるとネット証券会社がオススメです。
ズボラ投資をできる会社ならどこでもいいのですが、筆者としてはSBI証券会社がオススメです。ここはネット証券会社で一番の大手であり、取り扱い商品も豊富、手数料もほぼ最安水準です。このSBI証券を選んでおけばまず間違いはありません。あとは楽天証券も甲乙つけがたい、SBI証券とほとんど差はありません。
ステップ②購入資金を入金する
口座開設が終われば、次は購入資金の準備です。一番単純なのは証券会社の口座へ入金する方法です。SBI証券では各種金融機関からの振り込みサービスがあります。他証券会社も同じように銀行口座からの振り込みに対応していますので、そう大差はないでしょう。
また、SBI証券の場合は、同じSBIグループの銀行である住信SBIネット銀行と提携しており、住信SBIネット銀行のハイブリッド預金という預金を利用すれば、銀行→SBI証券という入金作業が不要になり、住信SBIネット銀行の預金口座から直接投資信託を購入できるようになります(楽天証券もグループに楽天銀行があり、同じような連携をしています)
ステップ③投資信託を購入する
「細かい説明はいいから、結局何を買えばいいのか知りたい」
そんな声も聞こえてきそうですので、いよいよ実際に購入編ですが、購入時は次の決まりを守ってください。
- 多くの日本株に投資する投資信託
- 多くの先進国株に投資する投資信託
- 多くの新興国株に投資する投資信託
具体的にはコレと、言っても4000以上の商品がある投資信託。自分で選ぶのは初心者には難しいと思うので、先の条件に当てはまる具体的な商品名を出します。本書執筆時点(2017年7月)では、これらの投資信託を買っておいてください。
<日本株式>
- ニッセイTOPIXインデックスファンド〈購入・換金手数料なし〉
- たわらノーロードTOPIX
<先進国株式>(日本除く)
- ニッセイ外国株式インデックスファンド〈 購入・換金手数料なし〉
- たわらノーロード先進国株式
<新興国株式>
- たわらノーロード新興国株式
吊ら男(つらお)
サラリーマンとして働きながら、『
吊られた男の投資ブログ(インデックス投資)
』を運営する人気の投資ブロガー。投資信託を使った低コストインデックス投資、パッシブ投資で資産形成を行っている。