資産4億円以上の中国のお金持ちが贈り物に使った額を調べたところ、合計で約5兆円に上ることが分かった。

具体的には、平均資産2200万人民元(約3.6億円)、平均年間可処分所得417万人民元(約6901万円)の中国14都市のお金持ち507人が、2016年に贈り物に使った金額は3000億人民元 (約4 兆9560億円)だった。また今後3年で3900億人民元(約6兆4432億円)に達すると予想されている。

過去1年に贈り物をした回数は平均34.4回で、平均総額26万1000人民元(約432万円)を使っている。

この調査 は中国の資産調査会社、胡潤百富榜 (Hurun)が行った。

高級ギフトの需要は2013年の水準に回復

調査に回答した富裕層(High Net Worth Individual 、HNWI)の平均年齢は41歳。92%が「贈り物をするという行為が、生活において重要な役割を果たしている」 と考えている。

これらの層が贈り物に使う金額は過去3年で増えており、「現金(72%)」や「たばこ・お酒・お茶(66%)」などの定番商品に加え、サプリメントや健康器具を含む「ヘルスケア(44%)」の人気が高まっている。「将来ヘルスケア商品を贈り物にする」と答えた回答者は89%にものぼる。

「高級品(77%)」を贈るHNWIも年間20%の成長率で増えており、2013年と同じ水準にまで回復。

Hurunが実施した別のHNWI調査では、受け取る側が喜ぶ贈り物 としては、男性が「腕時計(23%)」「電化製品(15%)」「赤ワイン(10.9%)」、女性が「宝石(26.6%)」「化粧品(17.8%)」「アクセサリー(16.9%)」を挙げている。

9割が「ブランド・商品の質重視」