アリババグループの第三方支付平台(電子決済システム)支付宝(アリペイ)では、8月1日~8月8日までを“無現金城市週”と設定し、支付宝によるモバイル決済の利用を促す。無現金社会の実現へ向けて主導権を握るためである。ニュースサイト「今日頭条」が背景を交えて伝えている。

大掛かりなキャンペーン

キャッシュレス,FinTech,アリババ,テンセント,中国経済
(写真=PIXTA)

支付宝よるとこの期間、支付宝によるモバイル決済をすればさまざまな特典を得られる。最高で4888元のディスカウントや、3日間の公共交通運賃無料、また無現金社会への100本の優秀評論に対する100元(約1650円)のお年玉プレゼントなどである。

支付宝は今年の2月SNSを通じて、中国全土における無現金社会を今後5年で達成すると宣言している。無現金社会まであと16XX日というカウントダウンも開始した。今回の活動はその達成へ向けたデモンストレーションである。

支付宝は人心をしっかりつかみ、未来の無現金社会の市場を掌握することを目指している。モバイル決済のもう一方の巨頭、テンセントの微信支付もこの期間に合わせて、奨励金のプレゼントをなどを行う。支付宝と微信支付との“インセンティブ大戦”は、一つひとつのコンビニ決済まですべての場面において継続している。

高齢者対策を模索