運用益非課税の投資としてiDeCoとNISAが注目され、2018年から始まるつみたてNISAの受付も3カ月前の10月には開始される。ただニーズごとに適した制度を活用すべきなので、3つのケースから考えていきたい。なおNISAとつみたてNISAの併用はできない。

個別株投資したいなら――(従来型)NISA

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(写真=PIXTA)

個別株の投資ならリスクは完全に自己責任だが、株主としての権利を得て株主総会での議決権を持つことができ、優待の楽しみもある。一方で投資信託は運用をプロに任せることになるが、議決権を直接持つことはできないし優待もない。

私もその1人だが、優待や総会議決権(発言権)に投資の醍醐味を見出す人も少なからずいる。ただ、それにこたえられる運用益非課税制度は従来型のNISAしかない。

つみたてNISAは投資信託、それも国税庁に認められたものにしか投資できない。 iDeCoは投資対象に定期預金や年金保険などもあり商品ラインナップは多いが、いわゆる元本保証なしの商品に個別株はない。

強制的に資金をためたいなら――iDeCo