中国銀行業監督管理委員会の審慎規制局(防犯、リスク管理、金融機関の法令順守などを担当)は9月末、「今年以来銀行業運行及び監督管理状況」を示し、シャドーバンキングにも触れた。この内容についての反応を、経済ニュースサイト「界面」がまとめている。かつて世界の耳目を集めた中国のシャドーバンキングは、今どうなっているのだろうか。

格付け機関は評価

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(写真=i viewfinder/Shutterstock.com)

強力な管理監督はバブル抑制効果を発揮する。中国のシャドーバンキングは縮小に転じ、当局のコントロールは初めて成果を挙げた。ムーディーズとフィッチレーティングは以上のように評価した。記事のリードである。外国格付け機関による評価を強調したいのだろう。

国慶節明け、フィッチは中国の影子銀行部門は既に縮小している。これは金融体系のリスクを減少へと導くと指摘した。フィッチの分析によると、シャドーバンキングの活動低下は、潜在的な流動性不足を表面化させるかも知れない。

しかし預金準備率の引き下げなど政策手段の動員によって、重要部門には影響を与えないようにしている。

国慶節の前日、中国人民銀行(中央銀行)は確かに預金準備率を引き下げると発表した。しかし人民銀銀行は、普惠金融(inclusive finance)の発展を図るためと目的を明示している。これは金融弱者が対象であり、重要産業に向けたものではない。

シャドーバンキングの縮小データ