昨年、第1回大会で日本代表のユニファが世界一に選ばれた、世界最大級のスタートアップのビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の日本地域予選が10月18日、東京国際フォーラムで開かれ、日本地域代表には洗濯物を入れるだけでロボットアームが衣服をきれいにたたみ、分別してくれる「/laundroid」(ランドロイド)を開発したセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが選ばれた。

代表取締役の阪根信一氏は受賞後、「信じられない。まさか呼ばれるとは思っていなかったので驚いている。世界に『日本でこそイノベーションは起きる』ということを証明して、世界一に絶対にならなければ」と述べるなど、日本代表の2年連続優勝への意気込みを語った。CACホールディングスによるCAC賞にはMebiol(メビオール)が選ばれ、5000万円と本大会への渡航権が贈られた。(取材・濱田 優 ZUU online編集長)

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(左から)阪根社長とウッザマン氏(写真=ZUU online編集部)

この日は冒頭、主催団体の代表を務めるFenox Venture Capital(フェノックス・ベンチャーキャピタル)の共同代表パートナー・CEOのアニス・ウッザマン氏がスタートアップワールドカップの意義やスポンサーへの感謝を述べた。昨年はスマート保育園構想を掲げるユニファがグランプリに選ばれ、賞金100万ドルを手にしている。

セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズについて、審査員長のインフォテリア社長、平野洋一郎氏は「今回10社のうち6社がAI関連だったが、そのAIをどこに使うかという意味で眼の付け所のユニークさはあったと思う」と評価。CAC賞に選ばれたメビオールについては「世界を考えたときスケーラビリティがあると思う」と期待を述べた。

ランドロイドは衣服をたたむだけでなく、AI(人工知能)が衣類の特徴を覚え、家族ごとの棚に分別してくれるほか、データや画像をアプリで管理可能。コーディネーションも提案してくれるという。質疑応答で阪根社長は「(法人から)かなりのプリオーダーをもらっている。予価は185万円だが、家庭で利用しやすいよう1台20万円以下にしたい」などと語った。

メビオールはハイドロゲルでできた薄いフィルム膜のうえで植物を育てられるアイメックを開発している。フィルムには無数の穴が開いており、水と養分だけ通すといい、砂漠など農作物にとって生育が難しいと環境で育てられる。代表の森氏はもともと人工臓器の研究をしていたといい、開発したフィルムも透析膜からの発想だという。

この日登壇したのは10社で、発表順でセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ、FOLIO(フォリオ)、AISing(エイシング)、COLORFULBOARD(カラフル・ボード)、Uniboのユニロボット、メビオール、Delighted(ディライテッド)、お金のデザイン、empathのスマートメディカル、Real World Games(リアルワールドゲームス)。

フォリオはテーマ投資のプラットフォームを提供する証券会社。エイシングは、ディープラーニングとは別のアルゴリズムを採用した独自の機械学習モデル「Deep Binary Tree」を提供。カラフル・ボードはユーザー一人ひとりの感性を学習するパーソナル人工知能「SENSY」を提供している。Uniboはユニロボットが開発した個性を学習するパートナーロボットで、医療施設などでの利用を見込んでおり、10月23日にリリース予定。

ディライテッドは内線電話を使わずチャットツールで担当者に通知するiPad無人受付システム「RECEPTIONIST」を開発。お金のデザインはロボアドTHEO(テオ)を提供している。Empathはスマートメディカルによる音声気分解析技術。リアルワールドゲームスはポケモンGOのような位置情報ゲームを開発、健康増進による医療費削減を図っている。

審査員は、平野氏のほかセガゲームスの松原健二社長COO、gumiの國光宏尚社長、サムライインキュベートの榊原健太郎代表取締役、経済産業省の石井芳明氏(新規事業調整官)、デロイトトーマツベンチャーサポートの斎藤祐馬事業統括本部長、Plug and Play Japanのフィリップ 誠慈 ヴィンセント社長が務めた。

会場では米倉誠一郎・一橋大学イノベーション研究センター特任教授を司会にパネルディスカッションが行われ、日本マイクロソフトの平野拓也社長、セガサミーホールディングスの里見治紀社長COO、ネットイヤーグループの石黒不二代社長兼CEOが登壇した。

今年は初回の昨年よりも規模を拡大し、30カ国32地域で地域大会を開催している同大会。本大会は2018年5月、米国サンフランシスコで行われる。

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【文章変更のお知らせ】阪根社長のコメントを一部変更しました。