インデックス投資のメリットは、大よそ時間対効果(資産運用に掛ける時間を最少にしつつ、一定の効果が期待出来る)に関するものが大きいと言えるでしょう。

デメリットで目についたのは、「退屈」という意見です。(もし退屈というほどに手間が掛からずに済むのなら、私にとってはメリットでしかないわけですが・・。)

この点のご指摘をした方々は、投資についてのブログを書こうと思い、実際にブログを書く程、勉強熱心なインデックスブロガーの方々だと想像します。今まで、仕事の後や週末に株価をチェックや分析をして、収益機会を探すということをしていた方が、自動積立のようなインデックス投資に転じてアクティブな方法を全て辞めたのだとしたら、「退屈」だと感じるのは分かります。

また、成果が出るのは、長期的に 10 年や 20 年のスパンで見た先になります。後から振り返ったときに「良かった」か、また「どう良かった」かが分かるものなので、不安もあります。

現在のような株式市場の世界的な下落局面では保有する価値が減少すると、自分のお金が増えたり減ったりするわけで、「これで良かったのか」と思ってしまうか、「今が買い時かもしれない」と思えるか、忍耐力やメンタル的な部分も重要かと思います。

(私もそのような不安がないと言えば嘘で、それなりに慣れはしましたが、やはり常に不安に思う一人なわけです)

今後も新商品のチェックなどが欠かせないという面もそうかもしれません。

例えば、新興国にまとめて投資をしたい場合、数年前までは EEM (「 iShares MSCI Emerging Markets Index )という ETF がメジャーでしたが、その後、より信託報酬の安い VWO ( Vanguard Emerging Markets Stock ETF )という ETF が登場しました。そのため、 EEM を所有している人は、 EEM と VWO の内容に大きなこだわりがなければ、 VWO にスイッチする方が有利になっていたりします。

参考:

・梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記) 2011/1/20

VWO の純資産が EEM を超えた

・小金持ち父さんの資産設計塾(?) 2008/11/14

楽天証券にバンガードETFが3本追加