本日夜午後11時半からBSジャパンで放送予定の「お金のなる気分 ~欲張り女子のケーザイ学~」(高橋真麻出演)からお届け。
チャップリンの「モダン・タイムス」封切り、ミッチェルの『風と共に去りぬ』出版、第11回オリンピック・ベルリン大会開催やニュルンベルクでのナチス党大会開催。日本では長嶋茂雄誕生や2・26事件があった年――。いつのことはお分かりだろうか?
それは1936年、昭和11年のことだ。実はいまから81年前のこの年に誕生して、今なお投資家にとっては欠かせない存在のものがある。
『会社四季報』だ。
四季報の中でも注目したいところ
1936年6月7日に東洋経済新報社が創刊した『会社四季報』。全上場企業の業績様相などのデータを年4回発行している。今では分厚い冊子にとどまらず、CD-ROMやオンラインでも提供されている。投資経験者の多くは開いたことがあるはずだ。
前回放送で、投資初心者がどの会社を買うか決める際のポイントとして、マクロエコノミストの崔真淑さんは3点挙げた。それは「何をしているかわかる」、「儲かっている」、「小額で買える」だった。
ただそのポイントを踏まえて具体的にどの会社にするかを決めるうえで、この四季報が役に立つと崔さんはいう。中でも解説記事の「踏ん張る」や「がっくり」のコメントが大事と指摘する。まるで会社が擬人化されたようで愛着がわく方もいるかもしれない。
崔さんはまた自身の経験から、株式投資初心者はビギナーズラックに注意し、情報収集と興味ある株選びから始めることもすすめていた。
シェアハウスのパイオニアが起業した理由は自分を雇うため
一つの家や部屋を複数の住人でシェアする「シェアハウス」。既に大きな存在感となっているシェアリングエコノミーの代表格といえる。家賃が安いだけでなく、多くの場合、敷金や礼金もない。住居には生活に必要な家具や家電が備えられ、共同スペース以外に個室もあるのでプライベートも確保できる。合理性を求め、所有欲も低い若者世代にウケるのもよく分かる。
今でこそ東京など都心部では身近な存在であるシェアハウスだが、今から14年前といえば、まだまだ認知度は低かったはず。当時、女性向けのシェアハウスを始めた水谷紀枝さんはまさにパイオニアといえるだろう。
現在はチューリップ不動産として法人化して、都内に19軒もの女性専用シェアハウスを運営する水谷さんだが、起業の動機は、不動産会社で働いていたものの妊娠して働きにくくなったことだという(残念ながら14年経った今でも、この点は今もなお多くの女性が突き当たる壁だ)。そこで「自分で自分を雇う」ことを思い付いたというのだ。
彼女が事業のヒントとしたのが、学生時代にイギリス留学で経験したルームシェア。敷金礼金など不要なこのシステムが、日本にも根付けばいいと思い立った。当時は実績もなく、小さな子連れの主婦であった水野さんへ部屋を預けるオーナーはなかなか現われなかった。それでも日当たりの悪いワンルームから始め、内装から運営までをすべて一人でこなしたという。
MCの高橋真麻さんは、起業する人の共通点として「好きなことを無心になってできる」こととしたが、水谷さん自身も頑張れた秘訣として“頑張らないこと”を挙げいたのが印象的だ。
何かを成し遂げる人は、周りから見たら「がんばらなきゃできないこと」を「当たり前のようにやれてしまう」気持ちの持ち主なのだろう。(ZUU online編集部)
『お金のなる気分~欲張り女子のケーザイ学~』
放送時間:BSジャパンにて 毎週木曜 夜11時30分~深夜0時00分
出演:高橋真麻ほか
番組HP:
http://www.bs-j.co.jp/official/okanekibun/
【過去記事】
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