社会人が家を選ぶにあたって、通勤時間は非常に重要なポイントとなるだろう。忙しい社会人にとっては、毎日の通勤時間を短くする事が自分の時間を創出する事につながる。不動産情報サービスのアットホームは、東京で一人暮らしをする社会人を対象に一人暮らしで必要な住まいの条件に関する調査を行った。一人暮らしをする上で許容できる通勤時間等が調べられており、一人暮らしの家探しをする上で貴重な声が集められている。

最寄駅までの所要時間 徒歩13分が許容範囲

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(画像=PIXTA)

アットホームは「一人暮らしの社会人が東京で幸せに生活するために必要な住まいの条件」と題した調査を行い、11月20日にその結果を発表した。調査はインターネット上で10月6~7日にかけて行われ、東京都で一人暮らしをしている20~50代の独身社会人男女624人から回答を得た。

許容できる自宅から最寄駅までの徒歩分数を聞いたところ、全体の平均は13.0分という結果となった。「10分以上15分未満」に全体の43.3%、「15分以上20分未満」に28.7%と多くの回答が集中した。駅近の物件は人気が高いが、その分人気も集中し、価格も高くなる傾向にある。調査では最寄駅から徒歩10分以上20分未満であれば、許容範囲であると考える人が多くいる事が分かった。尚、回答者が現在住んでいる自宅から最寄駅までの徒歩分数は平均で8.9分となっており、許容範囲と考える距離より駅近に住んでいる人の方が多いようだ。

通勤時間の許容範囲は49.1分

許容できる片道の通勤時間については、全体の平均が49.1分となった。時間帯別に見ると、「60分以上80分未満」が41.5%で最多となる一方、「20分以上40分未満」が23.4%、「40分以上60分未満」が22.1%と1時間未満を希望する人も多くいるようだ。「20分未満」という回答も6.1%あった。尚、回答者の現在の通勤時間は平均で38.3分となっている。

通勤時間は短いに越した事はないが、東京で一人暮らしをする社会人は平均で49.1分までなら許容範囲と考えている。許容できる自宅から駅までの所要時間の平均が13.0分であった事を考え、仮に勤務先の最寄駅から勤務先までが5分と仮定すれば、勤務先の最寄駅から電車で30分圏内が東京での一人暮らしをする際に住居を選ぶ目安となろう。

勤務先が東京駅の場合、千葉方面は船橋(約25分)、埼玉方面は大宮(約29分)や川口(約27分)といった辺りが対象となろう。新宿駅の場合は、浦和(約26分)や府中(約20分)、武蔵小杉(約21分)等が対象となってくる。

通勤時間と住環境の兼ね合いが重要

通勤時間が49.1分と考えると、意外と広い範囲が対象となってくる。もちろん勤務先に近ければ、それだけ自分の時間が確保できるものの、家の広さとの兼ね合いも出てくるようだ。

東京に住む一人暮らしの社会人が許容できる家の広さ(延床面積)を聞いたところ、その平均は34.0平方メートルとなっている。アットホームによると、2017年10月時点で東京駅周辺の1R、1K物件の家賃相場は9.46万円、一方で船橋駅は6.16万円、大宮駅が6.11万円、川口駅が5.89万円だ。許容範囲ぎりぎりまで広げると、家賃相場は3分の2になっている。

都心に近づけば家賃相場は上昇するケースが多い。通勤時間の短縮を意識し過ぎれば、住居での妥協を強いられる事もあるだろう。東京での一人暮らしでは、通勤時間と住居の兼ね合いから、快適なバランスを得られる場所を見つける必要がある。(ZUU online編集部)

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