株主優待,税理士,まとめ
(画像=PIXTA)

目次

  1. 税理士が教える「株主優待」の注意点
  2. 株主優待とは何か
  3. 注意1 買うタイミングを間違えない
  4. 注意2 株主優待がもらえる条件や内容を確認する
  5. 注意3 企業の財務内容や業績には細かく配慮を
  6. 注意4 株主優待は変更・終了することもある
  7. 注意5 効率よく優待を得たいなら広く少なく
  8. 注意6 「つなぎ売り」の場合は要件や手数料など面倒が増える
  9. 注意7 株主優待は所得税の課税対象となることも
  10. 株主優待目当てでも、しっかり検討を

税理士が教える「株主優待」の注意点

12月は3月、9月に次いで株主優待権利取りの銘柄が多い。この時期、株主優待目当てに仕込みをかける人も少なくない。 株主優待は投資家の楽しみのひとつだが、すぐに飛びつくのではなく、慎重に検討する必要がある。そうでないと、大事な優待を受けられなかったり、思わぬデメリットを被ったりすることがあるからだ。

しっかり株主優待を手にするための際の注意点について解説しよう。

株主優待とは何か

株主優待とは、上場企業が配当金とは別に、株主に自社製品や金券などを送るサービスのことをいう。株主優待の制度は世界でも珍しい。日本人は、配当金以上に贈り物を喜ぶ傾向があり、これに着目した百貨店や航空会社、食品会社など消費者向けの事業を行う企業を中心に行われてきた。優待を受け取った株主がそのまま企業の顧客になることもあるため、企業にとってもメリットが大きい。現在では、上場企業の3分の1が導入しているという。

株主優待は、配当金とならび、長期保有株主にとっての大事な楽しみだ。節約やレジャーに活用している株主も多い。 生活に潤いを与えてくれる株主優待をしっかり受け取り、活用できるよう7つの点に注意してほしい。

注意1 買うタイミングを間違えない