株投資

(写真=PIXTA)

株式総合口座さえ作ったらいつでも株式投資は始められる。でも、ちょっと待って。株式投資はカジノとは違う。

たとえば、ルーレットであれば赤と黒がでる確率は一緒だ。リターンも当たる確率と見合っている。赤黒は1/2の確率なので当たれば2倍になって戻ってくる。流れや運という要素はあるものの基本的には確率のゲームだ。

競馬や宝くじの場合どうだろう。集まった金額を勝者が取るので、手数料などを抜きにすれば、勝ちの総額と負けの総額は一緒になる。ゼロサムゲームだ。勝つ人がいれば必ず負ける人がいる。

ところが、株式市場は確率のゲームでもゼロサムゲームではない。企業が成長し、株価が右上がりを続けているなら、短期投資家も長期投資家もすべての投資家が勝つということもあり得るのだ。

したがって、相場観やファンダメンタルズやテクニカルなどを研究、勉強して経験値をあげることで勝つ確率を上げることが可能だろう。

初心者が陥りがちな典型的な失敗例を挙げてみた。失敗を学ぶ事で、心技体を強くして、株式相場で勝者を目指そう。

その1:推奨銘柄を鵜呑みにして買う

セミナーや雑誌、投資顧問などの推奨銘柄を何も考えなくて買ってしまう。 これで儲かることもよくあるが、明らかに失敗だ。

株式市場は、研究、勉強し、経験値を上げることで勝つ確率が上がるからこそ楽しいのだ。銘柄を教えてもらうことは悪いことではないが、どうしてその銘柄を買うのか?どういう会社なのか?などをしっかり考えて経験値をあげないと意味がない。

うまくいった場合、失敗した場合で、その理由を考えることが財産になる。まずは、心技体の心を整えよう。勝つことは大事だが、相場と向き合う心を作ることが一番大切だ。

その2:ストップ高のデイトレ銘柄や仕手銘柄に飛び乗る

これも心技体の心の問題だ。すでに動いている人気銘柄に飛び乗ってしまいたくなる気持ちはよくわかる。ボラティリティの高い銘柄に乗ってストップ高を経験したときの喜びもよくわかる。

でも、それでは丁半ばくちと一緒じゃないだろうか?運で勝ち続けることもあるかもしれないが、1日10%上がる銘柄は、下がるときも10%下がる。

必ずリスクとリターンはトレードオフの関係で相反する。せっかく勉強することで全員が勝つこともありえる株式市場なのに、ギャンブル的な銘柄に乗ることは、あまりおすすめできない。デイトレ銘柄は限りなくギャンブルに近く、ゼロサムゲームになっているからだ。

世の中には、デイトレで生計を立てているような投資家や反射神経で稼いでいるトレーダーがたくさんいる。そんな中で、初心者がゼロサムゲームで勝ち続けることは至難の業だ。経験値が上がってからにしたほうがいいだろう。

その3:利食いは小さく損切りは大きくなってしまう

これは心技体の技の問題だ。誰しも損することが好きな人はいない、そのため下がった銘柄は放置しておき、上がった銘柄はすぐ売ってしまうことが多くなってしまう。

もちろん、長く持っていると戻ることもよくあるが、現在のようなボラティリティの高いマーケットでは、利食いが小さくて、やられを放置しておくとトータルで勝つことはなかなか難しい。

まず自分なりのルールを作ることだ。たとえば損失は5%を超えたらロスカットで切る。利食いは10%にする。所有期間は半年を超えない。IPOのセカンダリーには入らないなどなんでもいい。

ブラックジャックのディーラーが勝つのは、16以下は必ず引くと決まっているから悩む必要がないから確率で勝つという。初心者が悩みながら、ぶれぶれの相場観でやっていたら勝つものも勝てなくなってしまうことが多いだろう。

大事なのは大きくやられないことだ、大きなロスは簡単には取り返せない。損失で売る勇気と技を身につけよう。

その4:売った後に大きく上がってしまう

現在のようなボラティリティの高い市場では、評価損を抱えることも多いだろう、相場が戻ったところでやれやれの売りを出したくなる気持ちもよくわかる。

ほとんどの人はそう考える。ただ、やれやれの売りをこなして売り物が薄くなったところに一気に株価が上がることがよくある。売りものこなす力があるということはそれだけ買い需要があるということだからだ。

大きく上がる銘柄に乗りたかったら、目先の上げ下げに一喜一憂することなく、たとえば25日移動平均が上がっているうちは売らないなどの自分なりの技で勝ちパターンを身につけよう。

その5:いきなり投資金額全部で1銘柄を買ってしまう

体のマネジメントは勝負に勝つためにはとても大事だ。株式投資で言うと、資金のマネジメントになる。投資資金のマネジメントが意外と投資の大事な戦略となるのだ。

もっともいけないのは、いきなり1銘柄に全額投資してしまうこと。下がったら、もうなにも出来なくなる。株式市場は経験値を上げることが大事で、塩漬けにしてしまうことは、下げ相場で回すテクニックを経験することや資金効率を上げる見地から言っても薦められるものではない。

株価はすべてが同じように動くわけではない。数銘柄に投資し、分散投資にしてリスクを減らそう。そしてさらに大事なのはキャッシュポジションのコントロールだ。先物や信用売りなどで自由にヘッジを使いこなせるプロと違い、初心者は下げ相場は投げるか耐えるかしかない。

相場の雲行きが怪しいときは、株の投資額を減らし、キャッシュを多くし、大きく下げたときに買えるようにしておくのが、現在のような不透明な相場では最大の戦略となる。株式市場が大きく下げている中で好材料が出たのに、新規で買い向かえる資金がないことほど悲しいことはないのだ。

代表的なこれだけはやってほしくない失敗例を上げた。ただ失敗だって経験値があがる。株式投資は、楽しいし一生続けられるものだ。ギャンブル的な気持ちは一度置いておこう。楽しんで資産形成を出来ればこれほど素敵なことはない。

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