会社を退職後、年金生活となった夫婦ふたりが、65歳から30年間生活するために必要な貯金は、およそ2,500万円といわれている。
それが日々の暮らしのちょっとした見直しをすることで、なんと1700万円も節約できるという。
「教えてもらった前と後で、見る目が変わります!」を合言葉に、滝川クリステルと学ぶ『教えてもらう前と後』(MBS・TBS系 毎週火曜よる8時放送)では、2月27日の放送でその驚きの節約テクニックを大公開した。
夫婦で老後30年生活すると2500万円の貯金が必要!?
今までにない斬新な発想で老後の暮らしについて提案する『定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!』などの著者・大江英樹さんが、元証券マンで経済コラムニストという視点から「老後に必要なお金」について教えてくれた。
実は、老後の収入は、年金を含めて夫婦で1か月平均およそ19万円(総務省「家計調査」)。
一方、1か月の平均支出額は、およそ26万円となっている。
その内訳は…。 食費……約6万5千円 通信費……約8千円(携帯電話/インターネットなど) 新聞代……約3千円(1紙 朝刊のみ) 水道光熱費……約2万円 交際費……約3万円(冠婚葬祭 食事会など) 保険医療費……約1万5千円 交通費……約1万7千円(マイカー維持費) 被服費、娯楽費、税金……約10万円 (総務省 家計調査(2016年)を元に試算)
19万円(平均収入)から26万円(平均支出)を差し引くと、毎月7万円が不足しているため、このお金はあらかじめ貯金しておくことになる。
すると、単純に計算して老後30年間で必要な貯金は、7万円×12か月×30年=2,520万円になるというわけ。
老後の貯金は夫婦で800万円でもOK!?
すると、大江さんから驚きの提案があった!
「老後、不安なく生活するために2500万円の貯金が必要といわれていますが、実は800万円でも生活できるんです!」
なんと、1,700万円も節約できるという。 滝川クリステルも思わず身を乗り出したその金額差、それは本当なのか?
大江さんによると、ポイントは定年を迎えたら生活を収入に合わせてダウンサイズする!ということ。
年金などの収入19万円は変わらないので、自己負担を毎月約5万円節約すれば、30年で1700万円以上の節約が可能になる。
そんな魔法のような大江流5つのテクニックとは?
(1) 新聞は紙でなくタブレットで読むべし
通勤電車で紙の新聞を読んでいた人は、定年後はインターネットを利用して新聞を読めばよい。簡易版だと無料で読めるプランもあるので、各社が提供している様々なサービスを利用して新聞代を節約する方法がある。 新聞や書籍をインターネットで読むことにより、新聞と書籍あわせて1か月に 5千円減が可能に。
(2) 携帯電話のプランを見直すべし
プランの見直しをすることで、通信費は夫婦でマイナス1万円に。
(3) 保険のプランを見直すべし
夫婦ふたりだけとなると、大きな補償は必要ない。1か月に3万円ほどの保険料を払っている人は、プランを見直すことで2万円の節約が可能に。
(4) 結婚式や飲み会は取捨選択するべし
本当に出席する必要があるのかを検討して、義理で出るような結婚式や飲み会などは思い切って欠席することで、1か月に1万円減額できる。
(5) 車を乗り換えるべし
普通車の年間維持費は、およそ6万円だが、軽自動車ならおよそ2万7千円。(参考:JAFホームページ 燃料費・車検代・駐車場代は含まない) 老後のライフスタイルにあった車を選ぶことで1か月に3千円マイナスに!
この、大江流節約術をすべて実行すると、1か月でおよそ5万円の節約が可能になる。
ほんの少しのスタイルチェンジで、30年で1,700万円以上が節約できるのだ。
「無意識のうちに支払ってしまっているものをチェックして削っていくことによって、それほど無理なく生活費を落とすことは可能になります」