(本記事は、山下勁氏の著書『見習いカメラマンのけいくんが年収1億円を稼ぐ 月3分投資』SBクリエイティブ、2018年6月26日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

【『けいくんが年収1億円を稼ぐ 月3分投資』シリーズ】
(1)自分は働かずして「資産が働く」ために大事な考え方とは
(2)投資で「圧倒的にミスが減る」ただ1つの行動とは?

年収1億円を稼ぐ月3分投資
(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

成功者の定義は、人生を楽しむ時間を持てること

「何かで成功した方ですか?」

東南アジアでリゾートを楽しんでいたときのことです。

ラグジュアリーなホテルのラウンジで見知らぬ人から声をかけられました。とても上手な日本語で、声をかけてきた方は華僑(海外に移住した中国人)だそうです。

そのときのボクは、陽光に満たされたオープンエアのロビーでゆったりしたソファに座り、涼しい風に吹かれながら......何をしていたと思いますか?

「ポケンモンGO」です。ごく普通の身なりでした。周囲に日本人はいません。

夏休みや年末年始、大型連休などで日本人が一斉に海外旅行に出かけるシーズンではなかったからです。

実はこんな質問をされることは、海外のリゾートホテルではときどきあるのです。

そこで、ボクはその方に「なぜ、そんなことを聞くのですか?」とたずねてみました。

「バケーションのシーズンでもないのに、その若さでリゾートに来て、楽しんでいるなんて、成功した人としか思えないからです」

そう答えてくれました。称賛の微笑みさえ浮かべて。

でも、日本のホテルだと、そうはいきません。宿泊者専用ラウンジで、平日の昼間にジャージを着て「ポケモンGO」をしていると微笑みどころか......。

「いい若い者が昼間からゲーム?」
「平日昼からぶらぶらして......ちゃんと働かなきゃ将来困るぞ!」

そんな非難めいた視線を浴びることすらあります。

それどころか、スマホの画面上を高速で指を滑らせる操作をしていると、ボクのまわりからサーッと人がいなくなることも......。高級ホテルで昼から「ポケモンGO」をしていると、「得体の知れないあぶないヤツ」と思われてしまうようなのです。

海外と日本での反応の違いはなんでしょう?

「働く」ことに対する考え方の違いだと、ボクは思います。

自分が働くのではなく、「資産」に働いてもらっちゃおう!

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(画像=Dragon Images/Shutterstock.com)

日本では「働く」といえば─デスクワークでも、肉体労働でも、職種は何でもよいのですが、「人」が作業をすることを意味します。「額に汗して、人が働くことが美徳」という風潮が根強いのです。

ところが、外国では多くの人が「人」だけでなく、「資産」も働かせることが重要だと考えます。

ですから、年齢に関係なく、自分があくせく働くのではなく、資産をうまく働かせて、余裕のある生活ができている人を「成功者」とみなしているのです。

所有権とは、たとえば不動産や特許権、著作権などです。

何かの所有権を有し、それが利益を生むという状態です。

「投資」は、株式や不動産、債券(国や公共団体など必要な資金を借り入れるため発行する有価証券)などによる投資があります。

ボクは自由な時間を得るために「株式投資」という手段を選択しました。今は自分自身が遊んでいても、資産が「働いている」生活を送っています。

そうなるため、ボクは勉強をしましたし、努力も重ねました。今も勉強を続けています。

ぜひ、みなさんにも、「自分が働く」だけでなく「資産が働く」というパラダイムシフトを図ってほしいと願っています。

単に「経済的余裕が生まれる」という以上の人生の変化を実体験できると思います。

●生きている間に、もっと人生を楽しむために!

さて、ボクはみなさんに、もっと生きていることを楽しんでほしい、と考えています。最近では、「就活」「婚活」に次いで、人生の終盤を楽しむための「終活」が流行っているそうです。

でも、結婚してから人生の終盤を迎えるまでには、長い長い年月が流れますよね。

その間に、人生を楽しむための「遊活」があってもいいのに、と思うのです。

ただし、人生を楽しむにはそれなりの資金が必要です。

資金があっても自分が働き詰めで、遊ぶ時間がないのでは無意味です。

仮に年収が1億円あっても、忙しくて1日3時間しか眠れないし、自分の時間なんて皆無というのでは、人生を楽しんでいることにはならないでしょう。

人生を楽しむ「遊活」のためにも、自分が働くのではなく「資産を働かせる」という価値観を持ってほしいのです。

では、株式投資において「資産を働かせる」とはどのようなことでしょうか?

それはずばり、少ない運用回数で利益を上げるということです。

株式相場とにらめっこする投資はもうやめよう!

最初に断わっておきたいことがあります。

これからレクチャーするのは、「少ない運用回数で高い利益を得る」テクニックです。

「株はこまめに売買するほど、利益が積み重なる」
「1日のうちに何回も売買するデイトレードで儲けたい」

などと思っていたら、その考えを今すぐ改めてください!

まったくの考え違いです。

自分の時間を作りたくて、ボクは投資を始めました。ですから、毎日ザラ場(取引時間中の株式相場)に張り付いて売り買いをしたり、デイトレードをしたり、時間を拘束されるようなトレードはしたくありません。

ボクは、資産に対して次のような考えを持っています。

自分が働いて稼ぐのではなく、資産が働き資産が増えるのが理想の状態だと。当人が働くというのは「被雇用者=サラリーマン」と同じです。それでは自由な時間はあまり持てません。

しかし、資産が働いてくれれば、自分が稼働する必要はありませんよね?時間にも精神面でも束縛されません。

資産が働く、それが投資です。

ところが、株式相場とにらめっこするトレードは、自分が毎日働いている状態です。資産が働いているのではありません。

少ない運用回数で成果を上げる、自分自身が能動的に働くのではなく、資産が働いて利益を得る、これが「投資で稼ぐ」という本来の姿だと、ボクは思うのです。

ですから、みなさんも、自分自身ではなく、「資産を働かせる」という投資スタイルを目指してください。それには、運用回数を意識したトレードをしてほしいと思います。

山下勁(やましたけい)
大学在学中の20歳のときに、株式投資を始める。初めての株式投資で、原資の50万円を600万円に増やすビギナーズラックを経験。23歳で1200万円の原資を3200万円に増やし、25歳のときには、独自のテクニカル投資を完成させる。2017年の株式投資による利益は1億円をゆうに超える。現在は「副業アカデミー」で株式投資の講師を務めるかたわら、ムービーカメラマンのアシスタントとして活動する。