投資にはチャレンジしてみたいけど、株価動向をこまかくチェックするのは面倒という人はけっこう多いもの。それに、はじめから投資で成果を上げるのは、初心者には少々難しいものです。でも、毎月決まった日に自動的に買い付けを行う積み立て投資信託なら、タイミングを図る必要がなく、投資初心者でも比較的気軽に投資が始められます。そのうえ積み立て投資には「ドル・コスト平均法」のメリットがあります。ずぼら女子でもすぐにはじめられる投資信託の積み立て購入についてみてみましょう。

ほったらかしで資産運用するなら「投資信託の積み立て」がおすすめ

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(写真=PIXTA)

元本保証の預貯金をコツコツ積み立てしても、この低金利ではもらえる利息はごくわずかです。しかし、リスクはあっても投資信託を長期間コツコツ積み立てれば、資産を大きく育てられる可能性があります。

投資信託は、少額で始められて、さまざまな投資先に分散投資できるなど、投資初心者にも向いた金融商品です。お金の管理が苦手な人でも、一度積み立ての仕組みを作ってしまえば、あとはほったらかしで資産運用することができるのも魅力です。そのため、積み立て投資は、目先の値動きに一喜一憂せずに投資を続けられるというメリットがあります。また、定額の積み立てを続けていく「ドル・コスト平均法」では、買い付ける投資信託の平均購入単価を引き下げる効果も期待できます。

「ドル・コスト平均法」で取得単価を引き下げる

「ドル・コスト平均法」とは、定期的に一定金額を買っていく投資方法のことです。投資信託は値動きのある商品ですが、毎月一定額を買うと、価額が高いときには購入口数(数量)が少なく、価額が低いときには購入口数が多くなります。その結果、毎月一定口数を購入するよりも、平均購入単価を引き下げる効果が期待できるのです。

例えば、ある投資信託の価額(1口)が、1月末:10,000円、2月末:11,000円、3月末:10,000円、4月末:9,000円、5月末:10,000円だったとしましょう。1月から4月まで、毎月1口購入すると、購入口数の合計は4口で5月末の評価額は40,000円(=4口×10,000円)ですが、毎月10,000円購入すると、購入口数の合計は4.0202口で5月末の評価額は40,202円(=4.0202口×10,000円)になります。

ドル・コスト平均法の効果をより実感できるのは、長期投資を前提にした積み立て投資でしょう。長期投資であれば、買い付けタイミングが値下がり局面であったとしても、将来に投資成果を上げるための種蒔きと考えることができると思います。長期・積み立ての「ほったらかし投資」こそが、投資の王道といってもよいかもしれません。

じっくりふやせるお金で投資信託の積み立てをはじめよう

このように、投資信託の積み立て購入は、資産をじっくり増やしていくのに効果的な方法です。投資信託の積み立ては、証券会社や銀行で行うことができますし、NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)や、つみたてNISA、iDeCo (イデコ:個人型確定拠出年金)などを活用すると、税制面で優遇を受けることもできます。

注意点としては、一括購入に比べると、積み立ては購入回数が多い分、手数料などが割高になる可能性があります。それから、比較的近い将来に使う予定がある資金の運用には向いていません。あくまで長期投資が前提です。また、当たり前ですが、ずっと値下がりが続いている商品(資産)に積み立てをしてしまうと、利益をあげることが難しいといえます。例えばバブル崩壊後の日本株などです。それでも、仮にバブルピークの1989年12月末から日経平均株価に毎月積み立て投資したとすると、2013年9月以降は継続して損益がプラスになっています。

このように、投資信託の長期・積み立て投資は、デメリットよりもメリットが大きい投資手法といえそうです。ずぼら女子にピッタリの「ほったらかし投資」で、長期的な資産形成を目指してみてはいかがでしょうか。 (提供:マネーLife Style


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