時間を味方にマイナス金利時代を乗り切る

積立投資
(画像==PIXTA)

マイナス金利が導入されて、預金しても利息はほとんど付かない今、「投資で少しでも資産を増やしたい」と考えている人も少なくない。

マイナス金利の今こそ、投資に挑戦

なぜ今、投資にいい環境といえるのか。それはマイナス金利政策がうまくいけば、市場にお金がまわり、投資環境がよくなると期待されているからである。さらに政府・日銀が2%の物価上昇を目指しており、物価が上がれば家計からの支出は増える。物価上昇率より高い割合で資産が増えなければ、どんどん減ってしまうのだ。

仮に、2%物価が上がったとして、2%以上の利回りがあるものはあるだろうか。

残念ながら、今は普通預金も定期預金もその利回りには程遠い。普通預金の金利が「0.001%」と、100万円を1年預けても、受け取れる利息は年間10円だ。一方、国内外の株式や債券で運用するバランス型のファンドの中には2%を上回る利回りを期待できるものもある。もちろん、運用のための手数料など、費用も含めてリターンは考えなければならないが、資産運用の手段として投資を選択肢にいれる価値はあるだろう。

時間を味方にする ドルコスト平均法とは

「一度にまとまった金額を投資するのは心配」という方にオススメなのが、ドルコスト平均法だ。これは一定額を購入し続ける投資手法で、月1,000円の買い付けから始められる。メリットは大きく3つある。価格が安い時にたくさん買えること、買い付けのタイミングを考えなくていいこと、高値で買ってしまうリスクが少ないことである。

まとまった金額での購入に比べて、平均取得単価を引き下げることができるのも、ドルコスト平均法の特徴だ。一度に購入した場合、買った時の金額が高値で、その後下落してしまうと、価格が上がるまで売却はしにくい。しかし、ドルコスト平均法は買い付け額が決まっている。決められた金額の中で価格が安い時はたくさん購入でき、逆に株価が高いときには少ししか購入しない。結果的に安い価格での購入が増え、合理的な購入ができるのだ。投資でもっとも難しいといわれる、売買のタイミングを気にせず投資できるのだ。

一方、デメリットも大きく3つある。相場がしばらく上昇のみ・下落のみの一方向に進むときは効果的でないこと、買い付けのタイミングを自分の判断で決められないこと、いつ売買するか考える投資の楽しさを感じられないことがある。

たとえば、相場が上昇している場合、上りきる前にできるだけたくさん買ったほうがいい。この点、定額投資のドルコスト平均法は、早い時点で大量に購入することができない。逆に下落している場合、かなり安くなるまで購入しないという選択が合理的だが、ドルコスト平均法の場合、下がりきる前でも購入することになる。

NISAで非課税×時間を味方にコツコツ積み立て

実際に何を購入すれば良いかというと、「投資信託」が最も向いているだろう。株式などは累投などを除けば単位ごとの売買なのに対し、投資信託は毎月一定額を購入するような投資が可能だからだ。

特に、今はNISAによって売買益が一定額までは非課税になるので、コツコツ積み立てて、資産を増やしやすい環境になっている。たとえば、NISA口座で月々2万円を積立てると年間24万円になる。NISAは5年間非課税になるので、毎年の投資額を合計すると、最大24万円×5年=120万円となる。ここから、仮に運用益が6万円でたとすると、通常発生する1万2,000円の税金が、非課税になるのだ。

NISAによる非課税制度やドルコスト平均法によるメリットを活かしながら自分の資産を守っていくことが、インフレ対策としては非常に有効だ。投資の入り口として考えてみてもいいだろう。(提供:iyomemo

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