もう一度保険を見直そう

保険
(画像=PIXTA)

技術の革新を競う業界は数多くあるが、中でも医療技術の進歩はめざましい。世界で一流の医師・技術者たちが、日々研究を積み重ね、その速度は、まさに日進月歩といえる。

新薬の開発はもちろんのこと、ロボットを利用した処置、患者により負荷のかからない手術法の発明など、日々新しい治療方法が確立されている。その急速な進化の流れに合わせて進化しているのが、保険である。

医療技術の進化に対応した保険

医療保険は、病気やけがなどでの入院や手術に、入院日数や手術の種類によって保険金を受け取れるものである。

昔の医療保険では、入院をした場合入院初日から4日間については、支払免責規定を設けている商品がほとんどだった。しかし昨今、入院日数はどんどん短期化をしている傾向にあり、4日以内に退院するケースも非常に多い。そうした状況に対応して、現在の多くの医療保険は入院初日から、あるいは日帰り入院でも保険金が支払われる内容へと変化している。医療技術の進化に追いついていかなければ、あっという間にニーズに合わない内容となってしまう。

損害保険とは異なり、医療保険は医療技術の状況に常にアンテナを張っており、その進化に合わせて変貌を遂げている保険であるといえる。医療保険の一種ではあるが、対象をがんに絞った「がん保険」も同様と考えてよいだろう。

医療保険・がん保険の見直しについて

保険の進化と保険の見直しについて、「がん保険」を例に説明しよう。治療技術の進歩の中でも、顕著なのが「がん治療」の分野である。長年、日本人の死亡原因第1位で、いまや2人に1人は「がん」にかかり、3人に1人は「がん」で死亡するほど、身近な病気になっている。全身どこにでも発生する可能性があり、病巣が転移で広がっていくのも大きな特徴だ。

技術の進化にともない、患者が受ける治療もさまざまだ。一昔前までは長期入院のうえ手術を受ける、という治療がメインだったため、がん保険も入院給付日数が無制限なものなど、入院や手術にフォーカスされていた。現在では、治療は通院によるものも多く、手術だけでなく放射線治療や抗がん剤治療などを含めた三大治療が主流となっている。

その一方で、「治癒・完治」の段階に到達する道のりは険しい。症状が落ち着いて、治療を変更・終了しても問題がない「寛解」になっても、常に再発の危険を考えなくてはいけない。復職にも周囲のサポートや理解が必要になるなど、生活面も変化を余儀なくされる。

そこで、最近のがん保険は通院の保障項目が備えられたり、がんと診断されると、まとまったお金を一時金で受け取ることができたり、その後の治療などに充てることができたり、先進医療に対応できたりするものがほとんどなのだ。

治療技術の変化を考えると、自分が過去に加入した医療保険やがん保険のままでは、「入っていても意味がない」ものになっている可能性があるのだ。現在の治療技術をふまえ、適切な保険への切り替えを早期に検討することをお勧めする。 また、長生きする時代なので、途中で保険が切れてしまわないよう、終身タイプの保険にしておくことも検討した方がいいだろう。

医療技術の進化にアンテナを張る

今回は、医療技術の進化とそれに伴う保険の見直しの考え方について解説した。

現在の医療技術のトレンドにマッチしていない保険に加入していると、みすみす保険料を無駄にしている可能性も、大いにある。医療保険に加入しているのなら、新しい医療技術の登場には関心を寄せておいたほうがいいだろう。また、出産、結婚、住宅購入など大きなライフイベントには、保険の見直しが必要だ。長い間保険を見直していないのであれば、無料で相談できる店舗へ足を運んでみてはいかがだろうか。(提供:iyomemo

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