為替レートが新聞やテレビのニュースで報道されるのを、誰しもが一度は見たことがあるだろう。海外旅行を控えていて両替をしたいと思っている方は、特に円高か円安かを気にするのではないだろうか。

為替レートの変動は、海外旅行の両替以外にも、企業の業績や輸入品を中心とした生活用品の価格などにも大きく影響を及ぼす。この為替だが、いったいどのようにして決まっているかご存じだろうか。

意外と知らない為替の決まり方

為替
(画像=ImageFlow/Shutterstock.com)

テレビのニュースで為替情報が報道される際、平日は朝晩問わず常に為替レートが変動しているのに気が付いたことはあるだろうか。為替は株などとは違い、24時間世界中で取引されており、レートも常に変動しているのだ。

世界には多種多様な通貨が存在する。米ドル、円、ユーロ、ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、人民元、韓国ウォン……など、メジャーな通貨だけでもキリがないが、これらの通貨がそれぞれ24時間、価格が変動し続けている。

仮に、上記に挙げた12種類の為替レートをそれぞれ計算するだけでも、米ドル/円、ユーロ/円、などのレートが、円に対して11通貨のレート、ユーロに対しても11通貨のレート、ポンドに対しても11通貨のレート……と、数多くのレートが必要となる。通貨は12種類だけでなくさらに数多く存在するので、レートの数も膨大なものとなってしまい、為替市場が複雑になってしまう。

そこで、為替の決まる仕組みとして取り入れられているのが、「クロスレート」という仕組みだ。クロスレートとは簡単に説明すると、基準となる通貨を1つ決定し、その通貨に対して他の通貨がいくらかということを決定する方法である。

現在、為替の世界では、クロスレートの基準となる通貨に米ドルが使用されている。米ドルと円、米ドルとユーロなど、全ての通貨は米ドルを基準にレートが決まるのだ。円とユーロのレートを決める場合でも、米ドルと円、米ドルとユーロのレートから円とユーロのレートを決定することができるのである。

米ドルを基準とするクロスレートを採用し、それぞれの通貨で米ドルのみのレートを算出することによって、どんな通貨同士でも米ドルとの相対的な価値からレートが算出可能となっている。

円高・円安の要因は?

為替について私たちが一番関心があるのは、やはり外国の通貨に対する自国通貨・円の価値ではないだろうか。円高、円安などの値動きは、私たちの生活にも多くの影響を及ぼす。そこで円高、円安になる場合の原因となる事柄を一部紹介しよう。

円の基本的な特徴として、まず押さえておきたいのは円が安全資産として世界から認められていることだ。治安も良く経済的にも安定し、クーデターや紛争などのリスクが低いことから、円が安全通貨として認識されている。そのため、海外で経済不安や紛争、戦争などが起こった場合は円が買われ、円高に推移することが多い。一方、為替が円安に動く場合は世界経済が好調な場合が多い。

金利によって円高、円安になる場合もある。日本の金利が他国に比べて相対的に高い場合は円を買う動きが活発となり、円高になりやすい。反対に、日本の金利が他国に比べて安い場合は金利の高い通貨が買われやすくなり、円安傾向になりやすい。

もちろん上記の理由以外にもテクニカル要因、投機的要因、ファンダメンタル要因など、さまざまな理由で為替のレートは変動している。

金融商品への影響は?為替を身近に

私たちにとって身近な金融商品といえば「外貨預金」がある。外貨預金は、円預金に比べて高い金利や為替差益が期待できる。ただし、為替相場の変動によっては差損が生じる可能性があることや、預け入れ、引き出し時には別途手数料が発生するため注意が必要だ。例えば、1ドル100円の時に10万円を外貨預金へ預け入れたとしよう。1ドル110円の時に円に戻すと1万円の為替差益、1ドル90円の時に円に戻すと1万円の為替差損が発生する。

「世界の中心はいったいどこか」という質問に対しては、人によってさまざまな答えが返ってくるだろう。しかし少なくとも為替の世界ではクロスレートという仕組みによって、通貨の中心はアメリカとなっている。為替変動に注目してみると、世界経済が見えてくるかもしれない。(提供:iyomemo

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