話題の投資サービス「ロボット・アドバイザー(ロボアド)」は、利用者が質問に答えると、その人に合った資産運用の方法を指南してくれるが、大きく2つの種類に大別される。それは「投資一任型」と「投資助言型」である。今回は「投資一任型」の7種を比較しよう。

ロボアドサービスは投資一任型と投資助言型に大別される

ロボアド,まとめ,比較
(画像=Zapp2Photo/Shutterstock.com)

投資一任型は、投資一任契約を結ぶ事により、ポートフォリオの作成から、その売買、リバランスまでをすべて自動で行うサービスとなる。ロボアドサービスに資産運用を任せられるため、忙しくて時間が取れない人には便利なサービスだろう。

もう一つの投資助言型であるが、こちらはポートフォリオや商品の提案はロボアドサービスが行うものの、実際の売買については投資家自身で行うこととなる

投資一任型ロボアドサービス 7選

さて、国内には現在多くのロボアドサービスが生まれているが、それぞれの違いについて理解したうえでサービスを選ぶ必要があるだろう。投資一任型については、投資対象や最低投資金額、手数料についてもサービスごとに違いがある。主要な投資一任型ロボアドサービス7つについて、それぞれの特徴を表にまとめたので、各サービスの違いや特徴を把握しておきたい。

サービス名……運営会社/投資対象資産/最低投資金額/投資一任手数料(税別、年率)

WealthNavi……ウェルスナビ/米国上場ETF/10万円/1.00%
THEO……お金のデザイン/米国上場ETF/1万円/1.00%
MSV LIFE……マネックス・セゾン・バンガード投資顧問/国内外ETF/1,000円/0.60%
8 Now! ……エイト証券/米国上場ETF/88米ドル/0.88%
クロエ……エイト証券/東証上場ETF/1万円/0.88%
楽ラップ……楽天証券/投資信託/10万円/最大0.65%※固定報酬型
ダイワファンドラップ・オンライン……大和証券/投資信託/1万円/1.00%

投資一任型ロボアドサービスで、最も代表的な物は「WealthNavi」であろう。2018年7月には預かり資産は900億円、申込口座数は8万口座を超え、名実共に国内トップクラスのロボアドサービスとなっている。非常にシンプルな設計だが、銀行口座からの自動積立や税負担の最適化など、きめ細かいサービスも充実している。金融機関の他、ANAやJALのマイレージサービスとの提携も行っている。

「THEO」の特徴は、投資対象となるETFの銘柄数の多さである。「WealthNavi」の投資対象が7銘柄であるのに対し、「THEO」の投資対象は約40銘柄あるため、きめ細かなポートフォリオの構築が可能だ。こちらも金融機関の他、JALのマイレージサービスとの提携も行っている。

「MSV LIFE」の特徴は、最低投資金額と手数料の安さだ。また、エイト証券が行う2サービスの内、「8 Now!」は米ドルで投資を行うという特徴、「クロエ」は東証上場ETFにのみ投資するという特徴がある。

「楽ラップ」、「ダイワファンドラップ・オンライン」の投資対象が投資信託であるという点も押えておきたい。

今回は「投資一任型」の7種を見たが、助言だけもらって自分で投資・運用管理するという人は「投資助言型」を検討するといいだろう。

文・MONEY TIMES編集部/MONEY TIMES

【関連記事】
ビギナー必見、投資・積立できるクレジットカード5選
つみたてNISA、金融機関はどこにすればいい? 4つのポイントから証券会社を選ぶ
40代が今さら聞けない「投資信託」の始め方
「アドバイスをもらいたい」人のためのロボアド「投資助言型」13種を比較
審査に通りやすいクレジットカードを見つける3つのポイント