お正月、子どもたちの楽しみといえばもっぱらお年玉だが、子どもにとっては高額のお小遣いになってしまうため、その使い道を気にする親は多いだろう。お年玉は親が全額管理するもの、というのはとうの昔の話である。現代の愛媛県におけるお年玉事情を調査した。

愛媛のお年玉事情

お年玉
(画像=iyomemo)

全国のお年玉事情は、総務省による統計データからうかがい知ることができる。2人以上世帯の1月の贈与金、全国平均は約1万8,800円。都市別平均を見てみると、愛媛県松山市では3万強と全国平均よりも大幅に支出していることがわかる。

さらに2012年にいよぎん地域経済研究センターが独自に行ったアンケート調査では、お年玉による支出額は1~3万円未満が約44.9%と最も多く、次いで3~5万円未満が21.5%とやはり高額だった。

お年玉は祖父母から孫へ与えるパターンが多く、子どものお小遣いとしては額が多いと考えている親も少なくない。すべてを自由に使わず、できれば将来のために貯蓄してほしいものだが、当の子どもたちはお年玉をどのように使っているのだろうか。

もらったお年玉の使い道ランキング

金融広報中央委員会が発表した「子どものくらしとお金に関する調査」(2015年)によると、小学生のうちは、もらったお年玉を「家の人に渡す」「貯金する」子どもが多く、自分で管理する子どもは少ない。しかし中学生・高校生になると、自己管理する額が増え貯金額は減っている。

家の人に渡す、貯金する以外で小中学生の子どもたちはどのようにお年玉を使っているのだろうか。玩具メーカー「バンダイ」調べによるランキングでは次のような結果となった。

・第1位「飲食物」
意外にも1位はおもちゃなどではなく、普段のお小遣いと同じように飲食物に使う子どもが多いようだ。

・第2位「ゲーム機・ゲームソフト」
お年玉のようにまとまった金額をもらうとやはり子どもは普段購入できない高額なゲーム機などを購入している。

・第3位「文房具・雑貨」
第3位は子どもたちが日常生活でよく利用する文房具や雑貨となった。

小中学生の多くがお年玉を「貯金する」と答え、それ以外の使い道としても玩具より生活に必要なものに利用するという回答が多く、現代っ子の堅実さがうかがえる。

お年玉をどう管理する?

上記調査結果からもわかる通り、子どもが幼いうちは親がお年玉を管理する家庭が多いようだ。しかし年齢とともにお年玉の使い道は子ども自身の考えに委ねられ、親が口を挟むものではなくなっている。

いくつになっても「お年玉を大切に管理する」子に育てるためには、幼いうちからお金に関する教育を行い、その大切さを説いていく必要があるだろう。

まずはお金に興味を持ち始める小学校入学前後から、お年玉を利用し家族間でお金について学ぶ機会を設けよう。お金の大切さだけではなく、欲しいものを買うためにはいくら必要なのか、お年玉だけでは足りないときにはどうやって貯めていけば良いのか、頭ごなしに親が決めつけるのではなく、子どもと一緒に考える形で話し合うことが大切だ。

・「使う」「ためる」「ふやす」それぞれの方法
まずは、お年玉で買いたいものについて子どもに尋ねる。受け取ったお年玉の総額と照らし合わせ、欲しいものを買うためにはいくら必要なのか計算し、その分はとっておく。

残りも親が管理するのではなく、実際に子どもを銀行に連れて行き、「口座開設」を体験させてみてはいかがだろう。初めての口座開設には、子どもの教育資金をためておける本人名義の専用口座が良いだろう。

また、ためるだけではなく、お金を「ふやす」方法があることも覚えておきたい。親が子どもの代わりに積み立てるなら、投資で資金をふやす子ども用NISA口座「ジュニアNISA」が良いだろう。年額80万円までの投資に対し非課税というのは大きな魅力だ。

子どものお年玉をきっかけに、資産運用や口座の種類について親子で理解を深めるためにも、銀行窓口に問い合わせてみよう。(提供:iyomemo

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